中年OLの話は続く、「十二国記」
「十二国記シリーズ」は、聖なる神獣・麒麟と麒麟が選定する王とが治める、古代中国風の十二の国に生きる人々の、生き様を描いたファンタジーです。

著者: 小野不由美
出版: 講談社X文庫ホワイトハート
月の影 影の海 (上)(下) 普通の女子高生・陽子が突然「十二国」に連れ去られ、想像を絶する艱難辛苦を経て、景王として慶の地に立つまでの物語。
風の海 迷宮の岸 (上)(下) 10年の間「人」として日本で育った、戴国の麒麟・泰麒。麒麟の何たるかもわからない幼い泰麒が麒麟としての自分を見つけ、王を選定するまでの物語。
東の海神 西の滄海 延王が雁の国に即位して20年。貧困ゆえに親に捨てられた子、延麒と更夜が再びめぐりあい、そこから巻き起こった内乱の顛末を描いた物語。
風の万里 黎明の空(上)(下) 玉座についたものの、朝廷を官吏に牛耳られ、王として何もできない己に苦悩する陽子。圧政をしいた父・峯王を殺され、公主の地位を剥奪された祥瓊。才国の仙のもと
で苦行を強いられていた、海客・鈴。三者が官吏の暴虐に苦しむ慶国和州で出会いその反乱を通じて友情を築くまでの物語。傑作。
図南の翼 先王崩御から27年が過ぎても未だ王が登極しない恭国。この国を憂える十二歳の少女・珠晶が妖魔の跋扈する黄海を旅し、その苦難の旅の末に供麒と契約を結ぶまでの物語。
黄昏の岸 暁の天 (上)(下) 謀反によって荒れ、王も麒麟も行方不明で自らを救うすべもない戴の民。将軍李斎から援助を求められた陽子が各国に協力を依頼し、蓬莱から泰麒を連れかえるまでの顛末を描いた物語。
華胥の幽夢 5つの短編集。
泰麒が漣へ赴いた際のエピソードを綴った「冬栄」
峯王崩御後の芳へ慶の使者が訪れた際のエピソードを綴った「乗月」
陽子と楽俊の文通(?)を紹介する「書簡」
前采王・砥尚の禅譲に至る顛末を描いた「華胥」
「風の万里 黎明の空」直後の十二国の様子が利広の目を通して語られる「帰山」
小野主上(小野ファンは何故かこう呼ぶ)の言によれば、もともとこの「十二国記」は中高生を対象に「青少年の自立」をテーマに書いたものなのだそうです。
したがって、最初は中高生を対象とした、講談社の「ホワイトハート」というところから出版されていました。
ところが、これが大人の読者にも圧倒的な支持を受け、その人気から大人向けの(?)講談社文庫からも出版されることになったという経緯があります。
なぜこれほどまでに「十二国記」は大人の心をも捉えるのでしょう。
『アイデンティティーの確立』。
それは、十二国記の底辺を骨太にかたどっているこのテーマが、胸にズギューンと響いてくるためだと思います。
主人公たちは、悩み傷つき苦しみながら、なんとか自らの2本の足でしっかと立とうとしています。
十二国記は彼らの成長記といっても過言ではないでしょう。
そんな彼らの姿を見ていると、忘れかけていた「生きることへの真摯な思い」が心に鮮やかによみがえってくるのです。
よりよく生きよう、マシな人間になろうと、もがき苦しみながら成長していく姿は、「まだこれからなんだ。がんばろう」という勇気と力を与えてくれるような気がします。
生きることにちょっぴり疲れているあなた、変化のない日々に追われ輝きを失いかけているような気がするあなた、自分の人生これでいいのだろうか、とふと考えてしまうあなた。
そんな大人のあなたに、ともともが自信をもってお薦めします。
とにかく読んでみてください。絶対に損はさせません!!
(ただし「月の影 影の海」の上巻で挫折しないでください。あまりの展開に先を読む気をなくす方があるやもしれません。でも騙されたと思って下巻まで読んでください。きっと最後には「読んで良かった」と思っていただけるハズです。)
「究極の法則」 by ダン・ケネディ

著者: 小野不由美
出版: 講談社X文庫ホワイトハート
月の影 影の海 (上)(下) 普通の女子高生・陽子が突然「十二国」に連れ去られ、想像を絶する艱難辛苦を経て、景王として慶の地に立つまでの物語。
風の海 迷宮の岸 (上)(下) 10年の間「人」として日本で育った、戴国の麒麟・泰麒。麒麟の何たるかもわからない幼い泰麒が麒麟としての自分を見つけ、王を選定するまでの物語。
東の海神 西の滄海 延王が雁の国に即位して20年。貧困ゆえに親に捨てられた子、延麒と更夜が再びめぐりあい、そこから巻き起こった内乱の顛末を描いた物語。
風の万里 黎明の空(上)(下) 玉座についたものの、朝廷を官吏に牛耳られ、王として何もできない己に苦悩する陽子。圧政をしいた父・峯王を殺され、公主の地位を剥奪された祥瓊。才国の仙のもと
で苦行を強いられていた、海客・鈴。三者が官吏の暴虐に苦しむ慶国和州で出会いその反乱を通じて友情を築くまでの物語。傑作。
図南の翼 先王崩御から27年が過ぎても未だ王が登極しない恭国。この国を憂える十二歳の少女・珠晶が妖魔の跋扈する黄海を旅し、その苦難の旅の末に供麒と契約を結ぶまでの物語。
黄昏の岸 暁の天 (上)(下) 謀反によって荒れ、王も麒麟も行方不明で自らを救うすべもない戴の民。将軍李斎から援助を求められた陽子が各国に協力を依頼し、蓬莱から泰麒を連れかえるまでの顛末を描いた物語。
華胥の幽夢 5つの短編集。
泰麒が漣へ赴いた際のエピソードを綴った「冬栄」
峯王崩御後の芳へ慶の使者が訪れた際のエピソードを綴った「乗月」
陽子と楽俊の文通(?)を紹介する「書簡」
前采王・砥尚の禅譲に至る顛末を描いた「華胥」
「風の万里 黎明の空」直後の十二国の様子が利広の目を通して語られる「帰山」
小野主上(小野ファンは何故かこう呼ぶ)の言によれば、もともとこの「十二国記」は中高生を対象に「青少年の自立」をテーマに書いたものなのだそうです。
したがって、最初は中高生を対象とした、講談社の「ホワイトハート」というところから出版されていました。
ところが、これが大人の読者にも圧倒的な支持を受け、その人気から大人向けの(?)講談社文庫からも出版されることになったという経緯があります。
なぜこれほどまでに「十二国記」は大人の心をも捉えるのでしょう。
『アイデンティティーの確立』。
それは、十二国記の底辺を骨太にかたどっているこのテーマが、胸にズギューンと響いてくるためだと思います。
主人公たちは、悩み傷つき苦しみながら、なんとか自らの2本の足でしっかと立とうとしています。
十二国記は彼らの成長記といっても過言ではないでしょう。
そんな彼らの姿を見ていると、忘れかけていた「生きることへの真摯な思い」が心に鮮やかによみがえってくるのです。
よりよく生きよう、マシな人間になろうと、もがき苦しみながら成長していく姿は、「まだこれからなんだ。がんばろう」という勇気と力を与えてくれるような気がします。
生きることにちょっぴり疲れているあなた、変化のない日々に追われ輝きを失いかけているような気がするあなた、自分の人生これでいいのだろうか、とふと考えてしまうあなた。
そんな大人のあなたに、ともともが自信をもってお薦めします。
とにかく読んでみてください。絶対に損はさせません!!
(ただし「月の影 影の海」の上巻で挫折しないでください。あまりの展開に先を読む気をなくす方があるやもしれません。でも騙されたと思って下巻まで読んでください。きっと最後には「読んで良かった」と思っていただけるハズです。)
「究極の法則」 by ダン・ケネディ
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