ギリシア神話の神々108(星座編)
<冬空の7人姉妹・プレアデス星団>

寒い冬の夜 、おうし座の左肩に、青いベールに包まれ美しく輝くプレアデス星団を見る事ができます。
ギリシア神話では、プレアデスの七人姉妹、タユゲテ,エレクトラ,アルキオネ,ケラエノ,マイア,メローペ,ステロペの姿だと言われています。
イギリスの詩人テスニンの物語詩に、眠りにつく前に、度々ツタで覆われた窓枠の向こうに、西へゆっくり傾いて行く大きなオリオンを見た。
私は、度々美しい色を見せて昇りくるプレアデスを見た。
ホタルの群れのように輝き銀色の編んだ髪にからまって。
という有名な詩が残されています。
この美しい星団は遥か古代より、輝く天の宝石として愛されてきました。
ギリシア神話の中でこのプレアデスは、巨神(テイタン)族のひとりアトラスと、水のニンフ、プレイオネとの間に生れた七人姉妹であると云われています。
一番明るい星は、アルキオネ。
肉眼で六つの星しか見る事ができないのは、プレアデス姉妹のエレクトラが、トロイアの都が無残に滅びていくのを見ていられず、髪をなびかせて空を駆け巡り、彗星となって姉妹のところへ戻らなかったから。
六つの星の中で一番光の弱い一つは、プレアデス姉妹のメローペです。
プレアデス七人姉妹の中のマイアは、ゼウスに愛されて、オリュンポスでも、重要な神であるヘルメスを生みましたが、この姉妹はそれぞれに愛らしく、美しい乙女達であったそうです。
姉妹達は、月の女神アルテミスに仕え、ポイオティアの森に住んでいました。
彼女達は月の美しい夜になると森の中の広場で、月の光を浴びながら美しく舞い踊るのでした。
或る月の輝く夜、プレアデス姉妹が踊っているところへ、狩りの途中のオリオンが通りかかりました。
美しい女性に目のないオリオンは、もっとよく見ようと、姉妹達に近づいて行ったのです。
それに気がついた姉妹達は驚いてしまい、森の奥深くへ走って逃げましたが、狩人であるオリオンは獲物を追うように、どこまでも追って行きます。
追いつめられたプレアデス姉妹は、女神アルテミスに救いを求め、七羽の白い鳩にしてもらって空高く飛び去り難を逃れたのです。
これが天上に昇って星となったプレアデス星団だと云われています。
アトラスはBC3世紀に書いた詩の中で、星々に個々の名前を与えました。
彼女らがもつ7個の名は、アルキオネ、メローぺ、ケラエノ、タイゲタ、ステロペ、エレクトラ、そして女王にふさわしいマイア、等しくどれも小さく、そして暗い。
されど、ゼウスの意思をうけて、すべて輝く、朝に夕に、夏と冬に...。
一番光の弱いこの星は、人間であるシュシュポスの妻になってしまった事を恥じるメローペの姿。
青いベールに包まれ、美しく輝くその姿はメローペの流す涙のようです。
続く・・・

寒い冬の夜 、おうし座の左肩に、青いベールに包まれ美しく輝くプレアデス星団を見る事ができます。
ギリシア神話では、プレアデスの七人姉妹、タユゲテ,エレクトラ,アルキオネ,ケラエノ,マイア,メローペ,ステロペの姿だと言われています。
イギリスの詩人テスニンの物語詩に、眠りにつく前に、度々ツタで覆われた窓枠の向こうに、西へゆっくり傾いて行く大きなオリオンを見た。
私は、度々美しい色を見せて昇りくるプレアデスを見た。
ホタルの群れのように輝き銀色の編んだ髪にからまって。
という有名な詩が残されています。
この美しい星団は遥か古代より、輝く天の宝石として愛されてきました。
ギリシア神話の中でこのプレアデスは、巨神(テイタン)族のひとりアトラスと、水のニンフ、プレイオネとの間に生れた七人姉妹であると云われています。
一番明るい星は、アルキオネ。
肉眼で六つの星しか見る事ができないのは、プレアデス姉妹のエレクトラが、トロイアの都が無残に滅びていくのを見ていられず、髪をなびかせて空を駆け巡り、彗星となって姉妹のところへ戻らなかったから。
六つの星の中で一番光の弱い一つは、プレアデス姉妹のメローペです。
プレアデス七人姉妹の中のマイアは、ゼウスに愛されて、オリュンポスでも、重要な神であるヘルメスを生みましたが、この姉妹はそれぞれに愛らしく、美しい乙女達であったそうです。
姉妹達は、月の女神アルテミスに仕え、ポイオティアの森に住んでいました。
彼女達は月の美しい夜になると森の中の広場で、月の光を浴びながら美しく舞い踊るのでした。
或る月の輝く夜、プレアデス姉妹が踊っているところへ、狩りの途中のオリオンが通りかかりました。
美しい女性に目のないオリオンは、もっとよく見ようと、姉妹達に近づいて行ったのです。
それに気がついた姉妹達は驚いてしまい、森の奥深くへ走って逃げましたが、狩人であるオリオンは獲物を追うように、どこまでも追って行きます。
追いつめられたプレアデス姉妹は、女神アルテミスに救いを求め、七羽の白い鳩にしてもらって空高く飛び去り難を逃れたのです。
これが天上に昇って星となったプレアデス星団だと云われています。
アトラスはBC3世紀に書いた詩の中で、星々に個々の名前を与えました。
彼女らがもつ7個の名は、アルキオネ、メローぺ、ケラエノ、タイゲタ、ステロペ、エレクトラ、そして女王にふさわしいマイア、等しくどれも小さく、そして暗い。
されど、ゼウスの意思をうけて、すべて輝く、朝に夕に、夏と冬に...。
一番光の弱いこの星は、人間であるシュシュポスの妻になってしまった事を恥じるメローペの姿。
青いベールに包まれ、美しく輝くその姿はメローペの流す涙のようです。
続く・・・
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