人類の軌跡その207:歴史の狭間で22
<第二次世界大戦前夜の周辺諸国:イギリス 大英帝国の威信を賭けてその④>

イギリス海軍戦艦 HMSキング・ジョージ5世
◎軍 備その②
海 軍
第一次世界大戦前は、全世界の半数を保有する程の栄光に包まれたイギリス海軍は、大戦後の財政悪化による軍縮により、更にワシントン軍縮条約(1922年)、ロンドン軍縮条約(1930年)に従い、その規模はアメリカ海軍と同等のレベルに迄低下します。
大戦間の海軍の役割は、世界にある海外植民地と本国間の海上路(シーレーン)防衛という限定的なものになりました。
しかし、ドイツの脅威が顕著となった1936年から、軍備拡充が本格化し、空軍に次いで2番目の優先順位であるものの、35,000t級の新戦艦キングジョージ5世他、数隻が新規建造されたのみであり、殆どが、第一次世界大戦当時の旧式戦艦の近代改装を行ったに過ぎませんでした。
空 軍
1918年4月陸軍航空隊と海軍航空隊を統合して成立したイギリス空軍は、第一次世界大戦時には、世界一の配備数を誇りましたが、大戦後陸軍、海軍と同様。軍縮政策によりその保有数は激減しました。
しかし、1935年のドイツ再軍備宣言は、一般国民の間に、万が一ドイツとの戦争になれば、まずドイツ空軍機によるイギリス本土先制空襲が行われるとの、強迫観念ともいえる危機感を抱かせ、空軍はイギリス本土に対する攻撃を阻止する力を整備強化する為に、1935年から5年間の軍備増強計画では、空軍が優先され、是が後に、「バトル・オブ・ブリテン」でイギリスに勝利を齎す事と成ります。

スーパーマリン スピットファイアーMK1
続く・・・

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第一次世界大戦前は、全世界の半数を保有する程の栄光に包まれたイギリス海軍は、大戦後の財政悪化による軍縮により、更にワシントン軍縮条約(1922年)、ロンドン軍縮条約(1930年)に従い、その規模はアメリカ海軍と同等のレベルに迄低下します。
大戦間の海軍の役割は、世界にある海外植民地と本国間の海上路(シーレーン)防衛という限定的なものになりました。
しかし、ドイツの脅威が顕著となった1936年から、軍備拡充が本格化し、空軍に次いで2番目の優先順位であるものの、35,000t級の新戦艦キングジョージ5世他、数隻が新規建造されたのみであり、殆どが、第一次世界大戦当時の旧式戦艦の近代改装を行ったに過ぎませんでした。
空 軍
1918年4月陸軍航空隊と海軍航空隊を統合して成立したイギリス空軍は、第一次世界大戦時には、世界一の配備数を誇りましたが、大戦後陸軍、海軍と同様。軍縮政策によりその保有数は激減しました。
しかし、1935年のドイツ再軍備宣言は、一般国民の間に、万が一ドイツとの戦争になれば、まずドイツ空軍機によるイギリス本土先制空襲が行われるとの、強迫観念ともいえる危機感を抱かせ、空軍はイギリス本土に対する攻撃を阻止する力を整備強化する為に、1935年から5年間の軍備増強計画では、空軍が優先され、是が後に、「バトル・オブ・ブリテン」でイギリスに勝利を齎す事と成ります。

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続く・・・
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