散歩道の四季城野町から引越しをして1ヶ月が過ぎました。
荷解きも8割程は、終わりましたが、未だに発掘出来ない品物も在り、こちらは気長に探していきます。
前回の「さようなら城野町」で紹介した、ジロくんと歩いた散歩道の季節を変えてご紹介します。

写真①
午後の陽に照らされる足立山です。
小学生、中学生時代の下校時に毎日眺めた、記憶に一番残っている風景です。
この風景を見ると、「今日も終わったな」と思ったものです。
この風景を片隅に置きながら、友人達と家路を急ぎました。

写真②
雪の日の自宅前。
写真には、轍の後と足跡が写っていますが、この轍を残した自動車は、この先で立ち往生していました。
緩い坂なのですが、この緩やかなSカーブが災いしている様です。
この様な時は、遠自宅から大きく遠回り。
例えれば、3角形の1辺で行ける道を2辺通って行くしか、仕方が在りません。
北九州市では、滅多に雪が積もる事はありませんが、昨年、今年と2月に1日だけですが、積雪を見ました。

写真③
秋、紅葉が始まった頃の上城野公園です。
この時期、ジロくんが落ち葉を踏むと、カサカサと乾いた音が連続して聞こえます。
その音が不思議なのか、盛んに地面の匂いを嗅Iいだり、首を傾げるジロくんの仕草が、印象に残っています。
木の葉が全て散ると、空の空間が広くなり、冬枯れの寂しい姿に変わり、北風が寒さを誘います。

写真④

写真⑤
さようなら、城野町で紹介しなかった、重留遺跡です。
平成12年の発掘作業中に銅剣が出土し、福岡県の重要文化財に指定されました。
重留遺跡第1号竪穴住居跡出土品 一括として、北九州市のホームページにも紹介されています。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/shimin/02100196.html
この場所は、以前国鉄官舎が有った場所で、銅剣が出土した付近は公園でした。
ジロくんの散歩の時は、何時も踏んでいた地面の下に銅剣が埋まっていたわけですが、この付近は可也広い弥生期の遺構が多数発見されているので、遥かな昔、一つの大きな集落が存在していた様です。

写真⑥
写真⑤の重留遺跡から約500mの位置に存在する城野遺跡です。
写真では判りずらいですが、この雑草に覆われた箇所を中心に、可也の広さの遺構群が発掘され、その中には貝塚や囲炉裏の跡、埋葬された人骨も出土しています。
近くには川も流れていた痕跡もあり、可也の人口を抱えた集落であったと考えられています。
現在、城野遺跡保存と遺跡公園整備の運動が、行われています。
私もジロくんと発掘作業を見学しましたが、当時の囲炉裏跡等は、大変興味深いものでした。
紀元前10世紀前後の弥生期に当たり、先の重留遺跡と一体となる遺跡と考えられています。
当時の風景を想像して、ちょっとタイムトリップした気分です。

写真⑦
氏神様若宮神社の近所に住んでいる、ジロくんの2歳年上のお友達、シロちゃんです。
現在のジロくんが初めて挨拶したワンさんが、シロちゃんでした。
ジロくんにとってはお姉さんになります。
シロちゃんも以前に比べると、足が弱ったそうですが、まだまだ元気に毎朝散歩していました。
これからも、元気で居て欲しいです。

写真⑧

写真⑨
今年2月、雪に覆われた氏神様若宮神社の境内です。
此処まで真っ白になるのは、珍しい事なので、写真に撮りました。
この日は寒い1日で、最高気温が1度、最低氷点下2度と、北九州市では異例の寒さを迎えました。
一方写真⑨は、今年3月頃の境内の梅です。
冬が寒かった一方で、今年の梅は、一段と花も多く綺麗な姿を見せてくれました。

写真⑩
前回の写真では、暗い画像だったので、改めてご紹介する、JR日豊本線と日田彦山線の分岐点です。
写真手前は、昭和末期から現在迄、広い空き地になっていて、線路の築堤がはっきり見えますが、後方は高層マンションが建設され、視界を遮っています。
初代ジロくんと歩き始めた頃は、足立山の中腹付近迄、遮る物は一切なく、右手の雑木林もまだ小さな林でした。
約30年の歳月を経て、今では立派な森になっています。

写真⑪
JR城野駅より日豊本線下り方、下曽根側を望む。
城野駅もいつの間にか、高層住宅の中に埋もれていますが、写真中央部が、前回紹介した踏切、その先右側に向かう単線の線路が日田彦山線、直進する線路が、日豊本線です。
子供の頃、踏切警手さんと一緒に通過する列車を眺めた頃は、周囲にビルは1棟もなく、田畑が広がったいました。
現在の城野駅は、現代風の橋上駅舎で、南北通路も備えたバリアフリーの駅に生まれ代わりましたが、私が利用していた頃の駅舎は、明治時代からの古い木造駅舎で、所々に明治時代を彷彿とされる箇所が在りました。
今、当時を伝える物は何も残っていません。

写真⑫
ジロくんと夜に歩いていたコースにある、和食レストランの紅葉です。
この和食レストランは、豆腐料理がメインで、お客様も多いレストランです。(私も時々利用していますが、美味しいですよ!)
その庭の紅葉が、夜間はライトアップされていて、カメラを向ける方も多い場所です。
夜のコースは、どうしても幹線系の道を歩くので、周囲はマンションや駐車場ばかりですが、ここだけは、ちょっぴり季節を感じる事ができます。
昭和61年7月に初めてワンくんが、家族の一員になりました。
それから現在のジロくん迄 3代、約30余年、歴代のジロくんと一緒に歩いた城野、春ケ丘、若園、重住の風景は、今も思い出として残っています。
又、機会が有れば紹介したいと思いますが、近い内に、現在の散歩道をご紹介しようと思っています。
今の散歩道も慣れてきたよ!byジロ
平成30年9月11日 秋葉 奈津子&ジロ