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2011/07/01

人類の軌跡その138:ミステリー⑳人類の祖先を創作した男

<ピルトダウンの人骨の正体>

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       チャールズ・ダーウィン(30歳頃)

 チャールズ・ダーウィンが「種の起源」を発表した以来、彼の学説を証明する「ミッシング・リンク(類人猿と人類の中間に位置すると仮定される生物)の探求が科学界の課題と成りました。
ヒトとサルは、共通の祖先を持つ、とダーウィンは主張しました。
其れならば、とダーウィン批判論者は問いました。
なぜ、その様な古生物の化石が発見されないのか?と。

 何年も無益な探索が続きましたが、ダーウィン派の学者は1912年に漸く、面目を保った様に見えました。
イングランドのイースト・サセックスのピルトダウン共有地近くの砂利坑から、人骨の断面と歯が出土し、約50万年前に存在した、サルとヒトの中間動物の物と考えられました。

◎ミッシング・リンク接続?

 発見者は、チャールズ・ドーソンという弁護士で、アマチュアの地質学者、化石収集家でも在りました。
ピルトダウンの出土品・・・先史時代の打製石器、歯の化石、異様に分厚い人間の頭蓋骨の断片を、ドーソンは大英帝国博物館の知人、古生物学者のアーサー・スミス・ウッドウォート博士に送りました。
博士は、直ぐにドーソンに面会し、発掘史上稀に見る緊密な、連携作業が始まりました。

 頭蓋骨が発掘された場所の近くで、サルの顎をドーソンが発見した時、彼と博士は興奮を隠す事が、出来ませんでした。
なぜなら、その歯の減り方が、人間の顎特有の磨り潰し運動で生じたとしか、見えなかったからなのです。
ミッシング・リンクの条件を総て満たす証拠が、目の前に存在していました。
ヒトの頭脳と使用道具の能力を有しながら、サルの外観をした動物の化石が出土したのでした。

続く・・・
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