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2011/07/02

人類の軌跡その139:ミステリー21人類の祖先を創作した男

<ピルトダウンの人骨の正体その2>

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◎名誉をもたらした化石

 細心の注意を込めて、二人の研究者はピルトダウン原人の生前の姿を復元しました。
この原人は、女性の特徴は見受けられたものの、頭蓋骨には発声筋を固定する、窪みが存在しない為、話す事ができず、歯の摩滅の具合から、彼女は草食性活をしていたと、ウッドウォート博士は判断しました。

 ドーソンには、科学界で最高の栄誉が、与えられる事に成りました。
ウッドウォート博士が大英帝国博物館当局と計り、ピルトダウン人に発見者の名前を冠した学名を付ける事に成り、化石は「エオアントロプロス・ドウソニ」、つまり「ドーソンの原人」の正式学名で記録されました。

 ドーソンの幸運は更に続き、次の3年間に歯と骨、石器が出土し、1915年には最初の発見場所から3km離れた原野で第二のピルトダウン人の化石が発見されました。

 1916年ドーソンは、52歳で他界し、代わってウッドウィード博士が発掘作業を続けましたが、出土品は2度と発見されませんでした。

 発見に関して、不信の声が上がり始めたのは、実はそれよりも以前の事でした。
1913年には、早くもケンブリッジ大学キングス・カレッジの解剖学教授デービット・ウォーターストンが、ピルトダウン人の顎の骨はチンパンジーの其れと、事実上一致すると主張していました。

 おまけにスキャンダラスな噂も伝えられていました。
或る日の事、ドーソンの研究室を訪問した人物が、ノック無しで部屋に入ると、彼は骨を坩堝で焼いて、古色を付ける事に夢中に成っていたと云います。
しかし、ほとんどの学者は、顎の骨と頭蓋骨が同一固体のものであると認め、懐疑論者が削り取って検査等行わない様に、骨は厳重な監視下に置かれました。

続く・・・

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