人類の軌跡その166:末路⑧
<アナスタシア番外編その2>

20世紀FOX 1956年度アカデミー賞受賞作品「追想(アナスタシア)」より
◎帝政ロシア終焉の謎を語る時に良く登場する皇女アナスタシア2
1928年ドイツからアメリカに移住したアンナ・アンダーソンが、自分はロマノフ王朝の第4皇女アナスタシアだと主張したことから、アナスタシア生存説のミステリーが生まれ、ペレストロイカ以降、タブーとされていた皇帝一家処刑についてもグラスノスチ(情報開示)で明るみに成り始めました。
皇帝一家のものと思われる遺体がエカテリンブルグの郊外から発見され、奇しくもアンナ・アンダーソンが死んだ1991年DNA鑑定の結果皇帝一家のものと確認されましたが、当時確認されたのは処刑された11人の遺体の内9体だけで、皇女マリアと皇太子アレクセイの遺体は発見されませんでした。
1998年7月17日殺害から80年、遺体はサンクトペテルスブルグのペトロパブロフスキー寺院にあるロマノフ家の墓に埋葬されますが、単なる偶然なのか、時のロシア大統領がエカテリンブルグ出身のボリス・エリツィンです。
ロマノフ王朝の始まりは1613年、コストマのイパーチェフ修道院でミハイル・ロマノフがモスクワ大公国の君主として戴冠した時から始まり、1918年ニコライ2世とその家族がエカテリンブルクの商人イパーチェフの館で処刑され幕を閉じます。
皇帝エカテリーナ1世の名を刻んだエカテリンブルクも、共産党時代には皇帝一家処刑を影で指揮したスヴェルドロフの名を刻みスヴェルドロフスクと呼ばれ、現在はエカテリンブルクに戻りました。
皇帝一家終焉の場となったイパーチェフの館は1975年KGB議長アンドロポフの命令で解体され、その指揮を取らされたのが当時スヴェルドロフスク共産党第一書記だったボリス・エリツィンで、後にこの男によって、共産党支配の歴史も幕を閉じるのですから、歴史の巡り合わせは不思議ですね。
皇帝一家処刑についてはソビエト時代のタブーだったのですが、アナスタシア生存の謎から西側の研究者達がエカテリンブルク(当時のスヴェルドロフスク)を訪れるように成った為に、市民に皇帝一家処刑を知られる事を恐れた共産党が証拠隠滅したのだと云われています。
DNA鑑定では皇女アナスタシアの遺体は確認されていることになりますが、アンナ・アンダーソンが別人だったかと云うミステリーについてはまだ疑問の余地が残るのだそうです。
終わり・・・

20世紀FOX 1956年度アカデミー賞受賞作品「追想(アナスタシア)」より
◎帝政ロシア終焉の謎を語る時に良く登場する皇女アナスタシア2
1928年ドイツからアメリカに移住したアンナ・アンダーソンが、自分はロマノフ王朝の第4皇女アナスタシアだと主張したことから、アナスタシア生存説のミステリーが生まれ、ペレストロイカ以降、タブーとされていた皇帝一家処刑についてもグラスノスチ(情報開示)で明るみに成り始めました。
皇帝一家のものと思われる遺体がエカテリンブルグの郊外から発見され、奇しくもアンナ・アンダーソンが死んだ1991年DNA鑑定の結果皇帝一家のものと確認されましたが、当時確認されたのは処刑された11人の遺体の内9体だけで、皇女マリアと皇太子アレクセイの遺体は発見されませんでした。
1998年7月17日殺害から80年、遺体はサンクトペテルスブルグのペトロパブロフスキー寺院にあるロマノフ家の墓に埋葬されますが、単なる偶然なのか、時のロシア大統領がエカテリンブルグ出身のボリス・エリツィンです。
ロマノフ王朝の始まりは1613年、コストマのイパーチェフ修道院でミハイル・ロマノフがモスクワ大公国の君主として戴冠した時から始まり、1918年ニコライ2世とその家族がエカテリンブルクの商人イパーチェフの館で処刑され幕を閉じます。
皇帝エカテリーナ1世の名を刻んだエカテリンブルクも、共産党時代には皇帝一家処刑を影で指揮したスヴェルドロフの名を刻みスヴェルドロフスクと呼ばれ、現在はエカテリンブルクに戻りました。
皇帝一家終焉の場となったイパーチェフの館は1975年KGB議長アンドロポフの命令で解体され、その指揮を取らされたのが当時スヴェルドロフスク共産党第一書記だったボリス・エリツィンで、後にこの男によって、共産党支配の歴史も幕を閉じるのですから、歴史の巡り合わせは不思議ですね。
皇帝一家処刑についてはソビエト時代のタブーだったのですが、アナスタシア生存の謎から西側の研究者達がエカテリンブルク(当時のスヴェルドロフスク)を訪れるように成った為に、市民に皇帝一家処刑を知られる事を恐れた共産党が証拠隠滅したのだと云われています。
DNA鑑定では皇女アナスタシアの遺体は確認されていることになりますが、アンナ・アンダーソンが別人だったかと云うミステリーについてはまだ疑問の余地が残るのだそうです。
終わり・・・
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