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2011/10/28

人類の軌跡その228:地中海文明の曙②

<エーゲ文明その②>

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◎エーゲ文明の時代区分その②

☆ミケーネ文明

 BC2000年頃、クレタ島での文明が栄えるなか、インド・ヨーロッパ語族の一派であるギリシャ人が大陸側のギリシャ本土へ侵入しました。
先住民を支配し、混血を繰り返しながら、クレタ文明の影響を受けて文明化していきます。
BC1600年頃には、ペロポネソス半島のミケーネ、オルコメノス、ティリンス等、城壁で防御された強固な王宮が建てられました。

 ミケーネ文明は、クレタ文明に比較して戦闘的であり、線文字(A種)を模倣した線文字(B種)を用いました。
ホメロスの叙事詩「イリアス」と「オデュッセイア」は、此の時代のトロヤ(トロイ)戦争等について、口頭伝承されたものをBC800年頃に編纂した英雄伝説です。

☆ドーリア人の南下

 BC1200年頃、ギリシャ人の別の一派(ドーリア人)が南下し、ギリシャ本土へ侵入しますが、先に定住していたギリシャ人の諸部族を支配し、ギリシャ全体が大混乱する時代と成りました。

 この時ミケーネ文明は崩壊し、文字も失われ、BC1200年頃からBC800年頃迄は、文字による史料が存在せず、詳細な歴史が解明できない為、ギリシャ史上の暗黒時代 Dark Age とも呼ばれています。
この暗黒時代の後に、ポリス(都市国家)を中心とする古代民主制の時代が到来する事と成ります。

続く・・・

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