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2011/11/11

人類の軌跡その239:邪馬台国①

<魏志倭人伝その①>

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 所謂「魏志倭人伝」に、倭国の邪馬壹(臺)国の女王卑弥呼が、魏に遣いを送り朝献したと云う記述が存在します。

 「魏志倭人伝」の正確には『三国志・魏志』巻30・東夷伝・倭人の条に、『三国志』は晋の陳寿(233~297)が選んだ物で、その大半が魚拳の『魏略』に縁った物で在るとされているが、『魏略』はすでに散逸しています。
日本には、この時代の文献が存在せず、日本を知る為の貴重な資料と成っており、その解釈を廻って様々な論争が行われています。

◎日本の古代史に関する仮説

☆邪馬壹(臺)国の卑弥呼

 中国の歴史書に取り上げられている日本の中心的な人物「卑弥呼」が、日本の歴史書に全く登場しないと謂う事は、不自然ではないでしょうか。
当時の日本に文字が無かったとは言え、『古事記』『日本書紀』と云う形で現在に伝わる物が存在しており、倭国の代表として中国へ使者を遣わす程の人物について、全く触れられていないと謂う事は考えにくく、むしろ、中国の歴史書に記載されている名前が、日本の歴史書に記載されている名前と異なると考えた方が、自然ではないでしょうか?

特に、中国では周辺国の名前に卑しい漢字を当てる習慣が在り、此れが日本の名前との関連を難しくしているのではないでしょうか。

仮説1 邪馬壹(臺)国 = ヤマト国

「魏志倭人伝」には、「邪馬壹国」と記載されており、「壹」は「壱」であり「一」であり、そのまま読めば、「ヤマイ国」であるが、それが、なぜ「邪馬台国」であり「ヤマタイ国」なのでしょう?

 古田武彦著「倭人伝を徹底して読む」朝日文庫に縁れば、松下見林(1637~1703年)の説で、その著『異称日本伝』(1693年)の中で、「邪馬壹国」は「邪馬臺(台)国」の誤りであり、それは「大和国」であるとした、と云います。

「邪馬台国」と書きながら、「ヤマタイ国」であって「ヤマト国」では無いと云うのは、不可思議です。
又、「邪」と「馬」が一字で一音だから、「壹」或いは「臺(台)」も一字で一音の方が自然ではないでしょうか?

(追記)古田武彦著「倭人伝を徹底して読む」朝日文庫のなかに「「臺」の字は三国時代にもっぱら天子を指すのに使われており、この字を夷蛮に使うはずがない。」という主旨の記述があります。これは、非常に注目すべき指摘だと思います。 

仮説2 卑弥呼 = 日の御子 または 日の巫女

「倭」や「邪馬壹(臺)国」が音(読み)を写しているように、「卑弥呼」も音を写していると考える説。

仮説3 卑弥呼 = 天照大御神

 魏志倭人伝にある、「鬼道に事(つか)え、能く衆を惑わす。年巳(すで)に長大なるも夫婿(ふせい)なく、男弟あり、佐(たす)けて国を治む。」と云う表現は、『古事記』『日本書紀』での天照大御神に関する記述と符合し、尚、「天照大御神」と云う名前は、後の世に付けられたものではないかと思われます。

続く・・・


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