2012/01/18

人類の軌跡その285:シベリア出兵その③

<シベリア出兵その③>

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◎原 敬の果たした役割その2

 この点はウィルソンの14ヶ条提案の前文に良く表現されており、この前文は、当時新聞報道も殆ど無く、当時の外務官僚も大きな注意を払いませんでした。
外務官僚の最大の注意点は、国際連盟の提案でアソシエーション(Association)を如何に翻訳するかで在り、アメリカにとってツアー反動政権が崩壊した事は、歓迎すべき事態でした。
勿論マルクス主義が、アメリカ社会に影響を与える事も無く、脅威も存在せず、この時点で既にアメリカ社会は日本やヨーロッパと異質で在った事が分かります。
アメリカは現在に至る迄、共産主義イデオロギーに全く脅威を感じない唯一の大国なのです。

 田中義一は撤兵後、出兵についての利益を尋ねられ、「地図(兵要地誌)を作った」と語りました。
現在でもアメリカ軍の使用する、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)以西バイカル湖迄の地図は、全て旧日本軍が作成したもので(航空写真では地名まで判別できない)あり、確かに後世に於いても役立つ物に異議は在りませんが、当初の目的は違っていました。
本来の目的はシベリア東部3州(沿海州、黒龍州、ザバイカル州)を領土化する事で在り、留意すべきは既にこの様な考え方は時代遅れで在って、第1次大戦の戦後処理でも、国際連盟の委任統治という考えが途上しています。時代は暴力的手段で、不動産の搾取を実行する事自体、文明的で無いと考えられ、そして植民地保有が直接利益を生まなくなった事を人々は理解し始めていたのでした。

続く・・・

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