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2012/01/28

人類の軌跡その293:失われたイスラエルの10支族その⑤

<失われたイスラエrの10支族⑤>

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ヨルダン川を渡る

◎開  放

 紀元前538年の新バビロニア王国の滅亡と、その後のペルシア帝国の寛容な宗教政策により、南朝のイスラエル2支族はパレスチナ地方へ帰ることが出来ました。
彼等はソロモン神殿を再建し、徹底した契約厳守の律法主義に基づく「新ユダヤ教」を形成し、現在のユダヤ人へと至る“目に見える歴史”を辿りました。

 南朝のイスラエル2支族が、故郷の地に帰還した時、既にアッシリア帝国は滅亡しており、そこへ捕囚されていたイスラエル10支族は、パレスチナ地方へ帰還できる筈でした。
しかし、彼らは戻りませんでした。
しかも捕囚されたアッシリア帝国の地にも、彼らの姿は無く、ユダ2支族よりも神から多くの祝福を受けていた筈のイスラエル10支族は、歴史の表舞台から消滅してしまいました。

◎終わりに

 興味深い事に、紀元1世紀の著名な歴史家フラビウス・ヨセフスは、『ユダヤ古代誌』の中で、イスラエル10支族は膨大な数に成り、ユーフラテス川の彼方に広がっていると記述しています。
また、聖書外典の「第二エズラ書」は、以下の様に、イスラエル10支族は絶対神ヤハウェを信仰し、過去と同じ過ちを犯さない為に、信仰の邪魔に成る者が存在しない土地を目指したと伝えています。
「これらは、ヨシア王の時代に捕らえられ、その領土から連れ出された支族である。アッシリア王シャルマネセルがこれを捕虜として連れて行き、河の向こうへ移した。こうして彼らは異国へ連れて行かれた。しかし彼らは異邦人の群れを離れ、かつて人の類が住んだ事の無い、更に遠い地方へ行こうと相談した。それは自分の国では守っていなかった律法をそこで守る為であった。こうして彼らはユーフラテス川の狭い径を通って入って行った。」

現代の歴史学的通説では、彼らは捕囚中に死滅した或いは、現地の人間と同化したと云う事に成っていますが、確たる証拠があるわけでは無く、世界のベストセラーである『旧約聖書』の主人公であり、神から一番愛されていた民族(選民)である彼等が、何の断りもなしに消滅する事が在るのでしょうか?
彼等の行方は今もって不明で在り、その為イスラエル10支族の行方は、世界史の謎の1つとされているのです。

終わり・・・
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