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2012/02/13

人類の軌跡その305:大航海以後②

<スペインとオランダその②>

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無敵艦隊の敗北

◎スペインの繁栄と衰退②

 スペイン王としては息子のフェリペ2世(在位1556年~1598年)時代、彼は太陽王と呼ばれ、この王の時代、スペインは、陽の没する事の無い帝国と呼ばれ、最盛期を謳歌します。
フェリペ2世の相続した領土の内、ネーデルラントは特に重要で、宗教的にはローマン=カトリック(旧教)、対宗教改革の中心と成り、新教諸派を弾圧しローマ教会を保護しました。
1571年には、レパントの海戦でスペイン艦隊は、オスマン=トルコ帝国海軍を撃破、オスマン帝国は陸軍海軍共に、当時破竹の進撃を行い地中海に覇権を伸ばし、ヨーロッパ諸国の軍隊は連戦連敗の中、この勝利はスペインに大きな自信を与えました。
さて、レパントの海戦でオスマン海軍を撃破したスペイン艦隊は「無敵艦隊(アルマダ)」と呼ばれ、『ドン=キホーテ』を著した文豪セルバンテスがこの海戦に参加して、片腕を失ました。

 1581年には、フェリペ2世の母親がポルトガル王家出身の為、ポルトガル王位も兼ね、ポルトガルは既にアジア方面に多くの商館を建設していましたから、これも総てフェリペ2世の支配下に成りました。
全世界にスペインの領土が存在し、この時代のスペインを名実共に「陽の没する事の無い帝国」と成りました。

 経済的には、アメリカ大陸から黄金がスペインに流入し、ネーデルラントはヨーロッパでも商工業が発展した豊かな地域で、この地から納税される税金も多額に成ります。
フェリペ2世は、この有利な条件を利用して、上手に国家経営を行う事も可能ですが、これに失敗。
彼の時代から400年を経た現在、スペインには嘗て世界の富を手中に収めた黄金時代の面影は無く、ヨーロッパ諸国ユーロ圏の中で、経済的大問題に遭遇している国家の一つに成りました。

 フェリペ2世は、その莫大な国家収入を国土の開発、産業の振興等、更にスペインを発展させる投資を行わず、軍隊の拡充や宮殿の造営に当て、やがて無尽蔵と思われたアメリカ大陸の金銀もやがて枯渇し、重税に喘ぐネーデルラントの人々が、スペインからの独立戦争を始め、スペイン・ハプスブルグ家フェリペ2世の手元には何も残りません。
彼の治世にネーデルラントが独立戦争を開始し、スペイン無敵艦隊もイギリス海軍に撃破され、フェリペ2世の晩年からスペインは急速に衰退して行きました。

続く・・・

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