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2012/05/30

人類の軌跡その389:フランス革命・恐怖政治①

<フランス革命⑪>

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ジャコバン派の本拠地「ジャコバン修道院」Wikipediaより

◎ジャコバン派独裁

 1793年6月、ジャコバン派は、武装したパリ市民の力を背景に、ジロンド派の主要幹部を、国民公会から追放しました。
これ以降、約一年間、ジャコバン派独裁が続きます。

 政治の中心となったのは、ロベスピエール、6歳で母親を亡くし、10歳の時には父親が蒸発、兄弟達の面倒を見る為に、苦学して法律を学び、弁護士となった人です。
正義感が強く弁護士として、貧しい庶民の弁護を多く引き受けて有名になりました。
愛読書はルソー、三部会が開かれた時に、議員に選ばれ、パリに出て政治活動を開始します。
大変まじめな人物で、自分の理論を信じ、其れに従って自分の行動を律する事ができる人物で、生涯独身を通しました。

 金銭にも潔癖で、彼はパリでは指物職人の家に下宿暮らしです。
高い地位に成っても、自分の屋敷等を持つ事は無く、革命に総てを奉げた人物だったのです。

 このロベスピエールを中心に、ジャコバン派独裁が行われますが、彼等はあくまでも、フランス革命と共和国を守るための非常手段と考えていた。
組織としては、公安委員会が政府の中枢で、国民公会に設置された委員会で、ロベスピエール達は、この公安委員会に権力を集中し、革命を推進していきます。

 ジャコバン派がこの間に行った主な政策は、以下の様なものです。

1、封建的特権の無償廃止。
1789年8月に、国民議会が封建的特権の廃止を宣言していますが、そのときは「有償」、今回は「無償」です。
お金を払って、権利を買い取らなくても良く、更に亡命貴族の土地を小分けして農民に売却しました。
しかも、10年間支払を猶予したので、農民は土地を比較的容易に手に入れることができました。

2、最高価格令。
インフレを抑制する為に、政府が強制的に商品の最高価格を決定しました。

3、徴兵制の採用など軍政改革。
義勇軍と正規軍を統合し、軍隊内の体刑を廃止し、これによって、フランス軍は、国境に迫る諸外国軍を打ち破る力を持つ軍隊に成長していきます。

4、革命暦の制定。
グレゴリウス暦はキリスト教と結びついている為、新しい暦を制定しました。
季節に応じて月の呼び方も変え、ブリュメール、テルミドール等、フランス革命期の事件の名前で出てくるのが、この革命暦の月の名前です。

5、メートル法の採用。
度量衡の統一と、基準の客観化を行いました。

6、最高存在の祭典。
革命のモラル向上の為「最高存在」を奉る祭典を実施しました。
最高存在は、理性を意味していると思います。
ロベスピエールは、キリスト教そのものを否定していた訳では在りませんが、それに替わる崇拝の対象を求め、この祭典は、後世に全然影響力を持ちませんでした。

7、ジャコバン憲法(93年憲法)の制定。
男子普通選挙等を含む民主的内容の憲法ですが、未実施に終わります。

続く・・・

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