2013/01/11

歴史のお話その9:エジプト文明②

<エジプト文明②> 

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◎エジプトの文化②

 洪水の水が引いた後、農民達はその上で農耕を開始するのですが、土地の境界線が増水の後は泥に埋もれて全然わからなくなります。
その為、エジプトでは測地術も発展します。

 文字は独特の絵文字を発達させ、鳥、獅子、秤等の象形文字が発達し、象形文字でも神聖文字、神官文字、民衆文字という字体が存在しました。

 この神聖文字の解読は、シャンポリオンによる研究成果が大きいのですが、18世紀末、フランスのナポレオンがエジプト遠征した際、遠征軍に165人の学者を引き連れて行きました。
強烈にエジプト世界に対して興味を持っていたのでしょう。
ナポレオンはエジプトで戦闘を交えながら、各地に部隊と学者を派遣して発掘作業を遂行し、発見されたのが「ロゼッタストーン」なのです。
高さ1メートル程の碑文には、国王を讃える布告が、神聖文字、民衆文字、ギリシア文字で刻まれていました。

 記念碑は、異なる言語を話す民族でも理解できる様に、同一内容を複数文字で記します。
ギリシア文字はアルファベットなので、碑文全体の解読の手助けに成りました。
ロゼッタストーンの発見によって、神聖文字解読の大きな手がかりが与えられたのです。

 ところがその後20年間解読は遅々と進まず、多くの研究者が神聖文字の絵の形に惑わされて、これを表意文字と考えたのです。
1822年、解読に成功したのがフランスのシャンポリオンでした。
彼は碑文の中の枠で囲まれたある一連の文字に注目したのです。
枠で囲まれているのは、重要な単語だからに違い無く、ではエジプトで重要な単語とは何なのか?
 
彼は、それが王の名前を表しているのではないかと考え、対応するギリシア文字の場所に、プトレマイオス、クレオパトラ等王の名が書かれていたのです。

 更に研究が進むと、絵文字のプトレマイオスのP、クレオパトラのPにあたる部分に同じ絵文字が(小さな四角の文字(□)で)書かれていました。
シャンポリオンは、絵文字が表意文字でなく表音文字である事をはじめて発見し、これ以降、解読は早いスピードで進行して行きました。
この解読成功によって、古代エジプトの歴史が一気に明らかに成り、そのロゼッタストーンは現在、大英博物館に展示されています。

◎精神世界

 エジプト人は死後の世界に対して独特の関心を持っており、彼等の死後の世界を描いたのが「死者の書」、冥界、黄泉の国を書いています。
死者の魂は黄泉の国に行って、神々の審議を受けます。
秤が在り、秤の左側に乗っているのが真実の羽、右側に乗っているのが死者の心臓を入れた壺。
この秤の審査に合格すると、再びこの世に再生できます。
このエジプトの死生観は、のちのユダヤ教、キリスト教の「最後の審判」に影響を与えたと云われています。

エジプト文明・続く・・・
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