2013/02/22

歴史のお話その45:ギリシア・ヘレニズムの文化⑤

<ギリシア・ヘレニズム文化⑤>

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洞窟の喩え

◎プラトン・イデア論

 プラトンは、ソクラテスの意志を継いで普遍的な真実を追求しました。
そして、彼が辿りついた答えが「イデア論」です。
イデアとは何か?
例えば今日本は「梅の花」が咲いていますが、やがて時がたてば、花は絞みます。
そのときに「美しさ」は消えてしまったのか、ということなのです。
梅の花が枯れても、「美しさ」は何処かに存在しているのではないか、目の前に見える形で存在していなくても、どこかの世界に実在するもの、これをイデアと云います。

 イデアの世界が存在する、とプラトンは言います。
完璧な正三角形を現実に描くことは大変難しいですが、正三角形は存在します。
其れがイデアで、英語のidea(アイデア)の語源です。

 プラトンはこんな例を出しています。
洞窟が在り、そして、我々人間は皆洞窟の中で縛られて固定されている、と説明しています。
手足が縛られていて身動きできないのですが、どちら向きに縛られているかというと、洞窟の奥の方を向いて縛られているのです。
洞窟の入り口には光が在り、そして、その光と縛られている我々の背中の間をいろいろな物が通ります。
美しい花が通ったり、正三角形が通ったり、重装歩兵が通ったり、真実が通ったり、正義が通ったりします。
すると、洞窟の奥の壁に通過するモノの影が映る訳です。
我々は、壁の奥を向いて生きているので、その影を物の本当の姿だと思い違いをしている、と説いています。
背中のうしろを通過している物、それが物の本体、イデアだ、と云う訳です。

 そして、手足を縛られているわれわれですが、首を動かすことは可能です。
影を見慣れてしまっていますが、勇気をもって後ろを振り向けば、そこにイデアが見えるのです。
今目の前に在る全てのものは、総て影に過ぎません。
プラトンのイデア論が、何となく分かると思います?

 目の前に見えているこの世界、これを真実と考えず別の世界に理念的な存在の実在を認め、そこに物事の本質が在る、この様な考えを観念論哲学と呼びますが、プラトンのイデア論はその代表です。
プラトンは「万物の根源は数」と云う、ピタゴラスの影響も結構受けている様です。

ギリシア・ヘレニズムの文化・続く・・・

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