2013/03/11

歴史のお話その59:ローマ帝國の発展⑪

<ローマ⑪>

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オクタヴィアヌス

◎帝政の開始その①

  カエサルの暗殺を果たした、ブルートゥスとその仲間達は、当然ローマ政界の主導権を握ろうとしました。
カエサルの独裁を快く思っていなかった元老院の貴族達はそれで良いのですが、問題はカエサルの兵士(私兵)達でした。
その兵士達の中でも、アントニウスはカエサルの右腕、有能な将軍で、兵士達の人望も高いものが在ります。
彼が平民達の前で、ブルートゥスに対する弾劾演説を行い、平民達は反ブルートゥスに成ったと云われています。

 現実問題として、金(給与)の問題が、根底に在ったと思われます。
カエサルにはガリア遠征以来多くの兵士が居り、更にポンペイウスを破った後、ポンペイウスの兵士達を可也の数をそのまま自分の軍隊に受け入れたのでした。
正確な記録は残って居ませんが、万単位の兵士を保有していたと想像されます。
この兵士達はローマ兵でありながら、実際にはカエサルの私兵なのです。

 現実問題として、誰が彼等に給料を払うのか、と云う事で、兵士の立場では、「ブルートゥスよ、カエサルは暗殺しても、貴方は、自分達に給料を払って貰えるのでしょうね?」
残念ながら、ブルートゥスはカエサルの様な富豪では在りません。
給料を払うことが出来ない、その様な人物を兵士は支持しません。
兵士は平民ですから、彼等の支持を得る事が出来ず、ブルートゥス一派はローマから逃亡しました。

 誰が兵士の給料を支払って、彼等の支持を得たかと云えば、オクタヴィアヌスでした。
正式な子供が居ないカエサルは、死の直前に養子を指名して財産を相続させた人物がオクタヴィアヌスです。
実際、カエサルの姪の息子ですから、殆ど他人も同然ですが、一族の中では優秀でカエサルの寵愛もりました。

 オクタヴィアヌスはこの時19歳、政治的にも軍事的にも実績は在りませんが、カエサルの残した財産が在り、これで給料を払います。
兵士はただそれだけで彼を支持する事に成りますが、この出来事をきっかけにオクタヴィアヌスはローマ政界の実力者に成りました。

 紀元前43年からはオクタヴィアヌスとアントニウス、レピドゥスの三人が第二回三頭政治を開始位します。
レピドゥスもアントニウスと同じくカエサルの武将だった人物ですが、政治的な力量であとの二人より大分劣りのちに失脚しますので、オクタヴィアヌスとアントニウスの関係が中心に成ります。
東方に逃亡したブルートゥス達を倒した後、ローマ領の東をアントニウス、西をオクタヴィアヌスという分担が出来上がります。

ローマ・続く・・・
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