2013/04/25

歴史のお話その98:インダス文明②

<インダス文明②>

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◎文明と身分制度の発生

 インダス文明の特徴は、鉄を知らず青銅器文明で、潅漑農耕と牧畜が主な生産手段ですが、メソポタミア地方と交易もおこなっていた。
文字はインダス文字と呼ばれる未解読、インダス文明では印章が在ります。
この印章、牛や鹿等の動物の模様の横に僅かながら文字が在り、これがインダス文字。
出土する資料が少ない為、解読が進まず、ちなみにクレタ文明の記事では、古代には牛が神聖な生き物だったと書きましたが、インダスの印章に牛が描かれているのも興味深く、インドではいまだに牛は神聖な生き物ですしね。

 このインダス文明の滅亡は、紀元前1800年頃、原因は諸説があって結局不明です。
滅びつつある時か滅んだ直後か判りませんが、アーリア人がインドに侵入してきました。
彼等は、インド=ヨーロッパ語族で、中央アジアから南下して来たのですが、そのうち西へ向かったグループがイラン高原に入いりペルシア人に成り、東に向かった種族がアーリア人です。
アーリア人はインドの先住民族、例えばドラビタ人などを征服し、若しくは混血を繰り返しながらインドに定住します。
ドラビタ人はオーストラリアの先住民やニューギニア高地人のような肌の色の黒い人達と同じ系統の民族で、インダス文明を築いた人達はドラビタ人とも云われていますが、この辺りははっきりしません。

 アーリア人はまだ国家を建設する段階までには成っておらず、小集団毎にインドの密林を開拓しながら村を作って行きました。

 紀元前1000年頃アーリア人は、ようやくガンジス川流域まで拡がり、小さな国もたくさん成立した様です。
アーリア人も含めてインドには雑多な民族系統が存在して非常に多様なのですが、この時代くらいから彼らをまとめてインド人と呼んでおきます。

 アーリア人がインドに拡がって行く間に、現在迄のインドを決定する文化が生み出されます。
宗教と身分制度です。

 アーリア人は、インドの厳しい自然環境を神々として讃える歌を作っていきました。
この様な自然讃歌の歌集を「ヴェーダ」と称し、最初に成立した歌集が「リグ=ヴェーダ」、その後も「サーマ=ヴェーダ」「ヤジュール=ヴェーダ」等いくつかのヴェーダが作られていきました。
このヴェーダを詠(うた)って神々を讃え、儀式をとりおこなう専門家が自然発生的に生まれ、これがバラモンと呼ばれる僧侶階級です。
そしてこの宗教をバラモン教と云い、バラモン達は神々に仕える為に、非常に複雑な儀式を編みだし、自分達の中だけで祭礼の方法を独占します。
他の人達には真似が出来ず、神々を慰め災いをもたらさない様にお願いできるのは、バラモンだけである事を示した結果、バラモン階級は次第に特権階級になっていきました。

 同時にバラモン以外の身分も成立するのですが、其れは次回に。

インダス文明・続く・・・

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