2013/04/29

歴史のお話その101:インダス文明⑤

<インダス文明⑤>

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ビームラーオ・ラームジー・アンベードカル(Bhimrao Ramji Ambedkar、भीमराव रामजी अंबेडकर、1891年4月14日 - 1956年12月6日)Wikipediaより

◎文明と身分制度の発生その4

 インドの憲法ではカースト制を否定しています。
この憲法を起草した人物が、インド共和国の初代法務大臣アンベードカル(1891年~1956年)ですが、このアンベードカルは不可触民出身なのです。

 アンベードカルは不可触民でも例外的に経済的に豊かな家庭に生まれ、高等教育を受けることができました。
頭脳明晰でアメリカの大学に留学し、博士号を取得します。
インドに戻ってから、不可触民差別を停止させる運動の指導者に成り、最終的に初代法務大臣に就任しました。

 この人物の伝記も凄い。
例えば、学校で先生は彼のノートを見てくれず、質問にも答えてくれません。
教師はバラモン身分のため、汚れることを拒否し、体育の時間が在って、終われば当然喉が渇くから皆水を飲みます。
水道はまだないから、水差しがあってそこからコップについで飲むのですが、アンベードカルは水差しに触らせてもらえません。
親切なクラスメートが居て水を飲ませてくれました。
その飲ませ方とは、クラスメートはアンベードカルを跪かせて、上を向いて口を開けさせ、水差しからその口めがけて水を注ぎます。
今、私達がその様な行為を受ければ、屈辱的ですが、アンベードカルにとってはそのクラスメートが一番親切な人物でした。
やがて差別廃止の運動に取り組むのも理解できると思います。

 不可触民人口は、インド人口の約二割に達しており、不可触民の問題は決してごく少数の限られた人の問題ではありません。

 古代インドの話が、近代、現代迄飛んでしまいましたので、時代を古代に戻します。
この様な身分制の始まりが、紀元前1000年頃、そしてバラモン教と一体となって生まれてきます。最上級身分バラモンは、神に仕えるものとして他の身分の者を、抑圧して行きました。
  
 しかしながら、徐々に都市国家が成長し、都市国家間の交易も活発になってくると王や貴族であるクシャトリア、商人であるバイシャが実力を付けて来て、バラモンに服従することに不満を持つように成ります。
更には、儀式ばかりのバラモン教に飽き足らない人たちによって、新しい哲学思想が生み出されます。さらに、カースト制を批判する新しい宗教も出現してきました。

インダス文明・続く・・・
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