2013/12/15

歴史のお話その283:語り継がれる伝説、伝承、物語70

<二重スパイ マタ・ハリ>

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 近代史上、最も有名な女スパイ。
マタ・ハリはダンサーとしての芸名であり、本名はマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。
若き日の彼女は、教師を志すが失敗、その後結婚し2児を儲けるも離婚した後、パリに移り住みジャワ島からやって来た舞姫と云う触れ込みで、ダンサーと成り人気を得ました。
又、多くの高級士官或は、政治家を相手とする高級娼婦の一面も在りました。

 当時は第一次世界大戦最中、敵対するフランスとドイツの両国が、彼女の美貌と職業柄、高級士官との接触が取りやすいとの点に目をつけ、スパイの話を持ちかけます。
金銭的な魅力に引き付けられた彼女は、この話を受け入れます。
しかし、結果的に二重スパイ行為は明るみとなり、逮捕の直接要因は、彼女が暗号名H-21なるドイツのスパイと交わした通信が、フランスによって解読された事でした。
フランスに於いて、二重スパイと為り第一次世界大戦で多くのドイツ、及びフランス人兵士を死に至らしめた、との容疑で起訴され、彼女は有罪と成り、銃殺刑に処せられました。
是には、当時戦況が不利に成っていた、フランス側に取って、彼女のスパイ活動を誇大に宣伝する事で、国威発揚に好材料と成った事も又、事実なのです。

 処刑についても様々の逸話が伝えられています。
有名な話しでは、処刑の際、銃殺隊は彼女の美貌に惑わされない様、目隠しをしなければならなかったというものや、処刑前の彼女は毅然とした態度を崩さず、気付けのラム酒は受つけましたが、目隠と処刑の木に縛られる事は拒絶した、と伝えられています。
実際、彼女のスパイ活動の詳細は分かっていませんが、実際の処はフランス・ドイツ両国にとって、単なる情報伝達係りでしかなかったのですが、その魅惑的な美貌から伝説的な女スパイとして造り上げられ後世に名を残したのでしょう。

続く・・・

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