2015/10/06

歴史を歩く141

19 絶対主義国家の盛衰

1 絶対主義の成立

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絶対王政君主・エリザベス1世

 中世以来、各国で国王による中央集権化が進み、16~18世紀頃には国王の絶対的な権力が確立され、絶対主義(絶対王政)と呼ばれる政治体制が成立しました。

 絶対主義は、中世封建社会から近代市民社会への過渡期に現れた政治形態で、国王は没落していく封建貴族と勃興してくる市民階級のバランスの上に立って、絶対的な権力を握り国民を支配します。

 国王の絶対的な権力を支えた二大支柱は官僚と常備軍(戦争の度に召集された封建的諸侯・騎士の軍に代わる常設の軍隊)でした。

 没落しつつあった封建貴族は王権に頼ってその地位を維持しようと考え、国王は彼等の身分上の特権を保障して、彼等を官僚や常備軍に編入すると共に、王権強化に利用し、叉市民のうち、特に大商人(商業資本家)は国内市場統一を求めて、国王による統一を支持してきましたが、新航路開拓によって商業・貿易の規模が拡大し、叉外国商人との競争が激しくなると、国王の援助を必要とするようになり、王権と結びついて行きました。

 国王も、官僚と常備軍を維持する為に莫大な貨幣を必要とした結果、一部大商人(特権商人)に独占権を与え、それと引き替えに金銭を手に入れたのです。

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マニュファクチュア(工場制手工業)

 新航路の発見に伴う商業革命は都市や農村における生産のしくみにも大きな影響を及ぼし、問屋制(問屋制度、問屋制家内工業)やマニュファクチュア(工場制手工業)のような生産様式が盛んと成り、これ等は資本家が労働者を雇って、市場向けの商品の生産を行うという点で資本主義の始まりといえます。

 問屋制は、大商人(商業資本家)が、主に手工業者に道具や原料を前貸しして、自宅で加工させ、加工賃を払って製品を独占的に買い上げて販売する生産様式です。
問屋制はイギリスの毛織物生産で盛んに行われ、大商人は生産者を直接支配するように成って行きました。

 マニュファクチュア(工場制手工業)は、資本家が労働者(手工業者など)を雇い、作業場にまとめて、道具を使用して製品をつくる生産様式で在り、マニュファクチュアは技術的にはまだ手工業の段階に留まっていますが「分業による協業」が行われたことが大きな特色であり、道具が機械に代わると工場制機械工業と成ります。
マニュファクチュアは資本主義生産様式の初期段階で、16世紀後半からイギリスの毛織物業で盛んと成って行きました。

 絶対主義国家は官僚と常備軍を維持する為に多くの貨幣を必要とした為、叉当時は国家の富は蓄積された貨幣や金・銀の量であると考えられていたので、各国は貿易によって貨幣や金・銀等の富を手に入れようとする重商主義(政策)を採用しました。

 重商主義は初期の重金主義とその後の貿易差額主義の2段階に分けることが出来ます。

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イングランド・ブリストル港の商船

 初期には直接的な手段によって金・銀の獲得をめざす重金主義が行われ、各国は国内・国外の金・銀鉱山の開発・採掘に努めると共に、金・銀の国外持ち出しを禁止しました。
新大陸の金・銀を独占した16世紀のスペインがその典型です。

 しかし、後には、直接貨幣や金・銀を獲得せずとも、貿易を盛んにして輸出を伸ばし、輸入を抑えれば国家財政は豊かに成って行くとの考え方から、貿易差額主義に代わり、更に輸出を伸ばすには自国産業発達が不可欠と考え、国内産業の保護・育成が図られたのです。

 貿易差額主義は、17世紀以降オランダ・フランス・イギリスで典型的に行われ、各国は自国製品の為の海外市場としての植民地獲得に乗り出し、植民地獲得争いが激化していくことと成ります。

ジョークは如何?

ある地方書記がモスクワの党本部に呼び出され、査問を受けた。

「君は党の方針に対して、動揺があるようだね?」
「はい、党の基本方針と一緒に動揺しています。」


続く・・・

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コメント

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秋葉奈津子様 こんばんは。

昨日今日と吹く風が冷たくなりました。
もう長袖の上着を着ていないと寒いですね。

朝晩がこれほど冷え込んできましたので、
全体的に紅葉が始まったようです。
今年は寒くなるのが例年より早く感じられます。

北九州は紅葉はまだでしょうね。

ノーベル賞受賞者が2名になりましたね。
日本人として誇りに思えます!
日本人に生まれて良かった、と感じる瞬間でもあります。

葉山左京様、おはようございます。

おはようございます。

10月7日、水曜日のご挨拶です。

今日も快晴の朝、気温も15度を下回り、布団が恋しく成りました。

連日のノーベル賞受賞。
大変素晴らしいですね。

通勤途中にある桜並木の葉が、少しづつ色づいてきました。
未だ紅葉の季節には、間がありますが
落ち葉の季節が間も無くやってきます。

秋葉奈津子様 こんばんは。

今日はことのほか冷たい北風が強く、
油断すると倒されるほどの風でした。

もう稲刈りが済んでいる田圃もあり、
新米が出回っていますね。

食欲の秋、美味しいものが沢山店頭を飾っています。
これからは鍋のシーズンになり、
私の楽しみが増えました。

秋葉奈津子様 おはようございます。

東の空が薄いピンク色に染まっています。
もうすぐ日の出でしょうか。
雲が見られないので、今日も快晴です。

朝は14℃、冷えています。
多少は風邪気味でしょうか?
寒さが体に浸透してきます。

秋葉様もお体ご注意ください。

葉山左京様、おはようございます。

おはようございます。

10月8日、木曜日のご挨拶です。

快晴のお天気が連続しています。

8月末の台風で幹を失った街路樹に小さな新芽が出来ていました。
思わず「頑張れ!」と声をかけたく成ります。
樹木の生命力は、本当に強いですね。

夜明け前の空に、月と明けの明星が順序良く並んでいます。

今日も良い1日で在ります様に。

秋葉奈津子様 おはようございます。

このところ雨が降らず、
空気が乾燥しています。
山科川の土手の雑草が又伸びてきています。
業者が刈り取った後から直ぐに生えて来て、
色んな花が咲いていました。

冬到来まで、同じことの繰り返しです。

葉山左京様、おはようございます。

おはようございます。

10月9日、金曜日のご挨拶です。

昨日は「寒露」でした。
いよいよ、菊花の季節です。
最近、夜の虫達の合唱も一段と大きく成りました。

ジロくんの散歩道で、金木犀が香っています。
氏神様の秋祭りももう直ぐで、参道には幟が立ちました。
小学生の頃は、運動会もこの時期でしたが、今は違う様ですね。

秋を思わせる行事や草木がいっぱいです。