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2009/01/02

アンデスの昔話(Ⅷ)

パコ「シャーマン」について (前編)

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 世界中の各村々、様々な文化圏、気候の異なる国々では、目に見える物質世界を越えた、目に見えない神秘世界を見て聞いて感じ取ることのできる、特殊な能力を持った人々が存在してきました。
ある人は生まれたときから、また、ある人は人生の転機となる大きな出来事に遭遇した結果、この神秘世界を感じ取る能力に目覚めます。

 アンデスでは、パコ(シャーマン)の仕事をする人には「神の印」が降ります。

例えば、母親の子宮の中か、1人で野山を歩いているときに、雷の一撃を受けた人(!)はパコになる素質があると言われます。
特に3回雷に打たれた人(!!!)は偉大なパコになると、言い伝えられています。

 パコは、一般の人々が知らない、宇宙や自然界のエネルギーに精通していて、自己の内側「精神世界」への旅を繰り返し、日常の物質世界の常識とは異なる視点から、深く自然界の聖霊や依頼人の魂の中に入り、心と体を癒します。
外側ではなく、内面の光を見つめて瞑想し、大宇宙のスピリット達の光の世界をまざまざと見て体験しては、より高度な回路を切り開き、幾度もの経験を積んで、神秘世界を支配する力を得、パコの秘儀を習得します。

 多くの人が、シャーマンのことを、「神官・治療師・村の酋長(リーダー)呪術師・魔女・サイキック・霊媒師・神秘主義者・占い師・預言者・白魔術・黒魔術使い・聖者・巫女・イタコ・マスター・グル・メディスンマン・セラピスト・ミュージシャン・ダンサー・アーチスト・誇大妄想の精神異常者(笑)」などと勘違いして、シャーマンの定義が混乱しています。

 シャーマンは、大木が多くのの枝を持つように、この世界に物質が現れる原因となるスピリチュアリティの世界に生き、あらゆるジャンルの仕事を網羅した深い知識と経験を持った、絶え間なく沸き出でる泉のような変幻自在な存在です。
様々な手法で、自己を最高興奮状態にまで高め、神懸り(シャーマニック・エクスタシー)状態に入って、異次元の超意識に自由に出入りすることができます。

 「シャーマン」の語源は、極北地域の言語「ツングース語」で、「SAMAN(サマン)」に由来するとされます。
今でも、世界中のあらゆる民族にはネイティブのシャーマンが存在し、古代から伝わる伝統的な儀式を守り続け、また、独特な個性溢れる儀式を編み出しています。
私達の意識の大元となる「無意識(深層意識)」には、様々な次元(時空間)へ続く、いくつもの扉が開かれています。

 シャーマンの男性も女性も「異次元世界を自由自在に動き回る旅人」です。
呼吸法・歌・音楽演奏・踊り・炎・タバコなどの煙・覚醒作用をもたらす植物etc、独自の技法を用いて深いトランスに入り、精神世界へ旅立ちます。
過去・現在・未来を透視して占ったり、病の本質の情報を得て人を癒したり、夢の解釈をしたり、太陽・月・山・川・海・空・雲・動植物などの自然界の聖霊とつながって、人や大地を癒したり、天候を変えたりします。


                                 (次回へつづく・・・) 



                          





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