2016/02/23

歴史を歩く175

23 中国文化圏の拡大9

4 明清代の文化②

 清は、中国人を統治するにあたり、強硬策(威圧策)と懐柔策を併用しましたが、懐柔策の一つとして、学術を奨励し、漢人の学者を優遇して多くの大編纂事業を行いました。
代表的なものとして『康煕字典』・『古今図書集成』・『四庫全書』等が現在に伝わっています。

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康煕字典

 『康煕字典』(1716年完成)は、康煕帝の命によって作られた漢字字書で、4万2000余字が収められ、古典の用例も挙げた代表的な漢字字書とされ、日本の漢字辞典の多くは、この『康煕字典』をもとに編纂されています。

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欽定古今図書集成

 『古今図書集成』(1725年)は、康煕帝の命で編纂に取りかかり雍正帝の時に完成した大部の類書(百科事典)であり、1万巻から成り、古今の典籍から記事を抜き出して編纂されています。

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文淵閣四庫全書(故宮博物院蔵)

 大編纂事業の中で最も有名な『四庫全書』(1781年)は、乾隆帝の命によって多くの学者が動員され、10年の歳月を要して1781年に完成した一大叢書です。
経(儒教)・史(歴史)・子(思想)・集(文学)の4部に分類して編纂され、3462種7万9582巻からなる『四庫全書』は、当時現存した古今の書物を集めて、定本を作り、清書させたものですが、同じものを7部作り、4部は紫禁城・円明園・熱河の離宮・瀋陽の宮城に置き、残りの3部は揚州・鎮江・杭州に置かれましが、其の作成に要した労力はどれほどのものであったか想像も出来ません。

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銭大昕(1728年~1804年)

 明末に始まった考証学は、清に入っても多くの学問分野でますます盛んとなり、清代には銭大昕(1728年~1804年)等の優れた学者が登場しました。
銭大昕は、清代考証学の大家で、特に歴史学の考証に優れていた人物です。

 清末には、考証学を批判し、孔子を革命主義者としてとらえ、政治的実践を尊び、現実の問題に注目しようとする公羊学派(くようがくは)が起こり、変法運動を行った康有為(1858年~1927年)は公羊学派の学者でも在りました。

 庶民文化は清代にも栄え、小説では『紅楼夢』・『儒林外史』・『聊斎志異(りょうさいしい)』等が現在でも読み続けられています。

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紅楼夢・太虚幻境(たいきょげんきょう)を訪れる賈宝玉

 『紅楼夢』は、曹雪芹(1724年頃~63年)の作品で、乾隆帝時代に書かれました。
貴族の家に生まれた賈宝玉と彼を取りまく多くの佳人との恋愛を、栄華を極め・没落を辿る貴族の豪華な家庭生活を背景に描き、日本の『源氏物語』に比される作品です。

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儒林外史・英語版挿入画

 『儒林外史』の著者・呉敬梓(1701年~54年)は、科挙のやり方に義憤を感じて生涯科挙を受験することは在りませんでした。
『儒林外史』は、当時の官界の腐敗を知識人(儒林)の立場から暴露し、科挙制度を諷刺した作品で、『紅楼夢』と並ぶ口語小説の傑作です。

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聊斎志異・挿入画

 『聊斎志異』(1766年)は、蒲松齢の作品で、431編の文語短編小説集です。
民間説話に取材した雑記・奇聞・伝奇小説から成る作品で、江戸時代の上田秋成(1734年~1809年)の『雨月物語』の中の数編は『聊斎志異』の話をもとに創作されています。

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玄宗皇帝と楊貴妃

 戯曲では、唐の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスを主題とした『長生殿伝奇』、明末の文人と名妓の恋愛を中心に明の滅亡を描いた史劇である『桃花扇伝奇』等が有名で、特に『長生殿伝奇』は、中国の戯曲中の傑作とされています。

 絵画では、明代に引き続いて南宗画(南画)が盛んで、後にはヨーロッパ絵画の明暗法や遠近法などの描法が取り入れられました。

ジョークは如何?

イギリス人:あるイギリスの紳士が大西洋をたらいで横断しましたとさ。
フランス人:あるフランスの紳士がエッフェル塔からこうもり傘で降下しましたとさ。
ロシア人:あるロシアの紳士が・・・
イギリス&フランス人:(もろ手を上げて)君の勝ちだ!

※ロシアに紳士なんか

続く・・・

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コメント

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秋葉奈津子様 こんばんは。

寒い日が続いています。
時々暖かになり春かと勘違いさせられます。
やはりお彼岸まではこんな天候でしょうか。

今日は醍醐寺で「五大力」という
大きな餅を抱え上げる力自慢大会でした。
すごい人出でした。

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秋葉奈津子様 おはようございます。

寒さも少し緩んできたようです。
緋寒桜が少し咲きだしました。
ソメイヨシノはひと月遅れでしょうか。

川べりの遊歩道沿いに緋の明るい花が咲きだしています。
早咲きですので冬枯れの中で目立ちます。

葉山左京様、こんばんは。

此方北九州は少し気温が下がりましたが、流石に雪にならず、弱い雨が時々降っています。
桜や楓、栗等、冬に葉の総てを落としてしまった木々も新芽が膨らんできました。
未だ、花々が開くには、もう少し時間がかかることでしょう。

長期予報では、今年の夏は猛暑とのことで、又大汗を流す毎日がやって来るかと思うと憂鬱ですね。

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秋葉奈津子様 こんばんは。

今日は雲一つない青空が広がっていました。
でも寒さも厳しいですね。
明日はもっと寒くなるようですが、
京都市内は雪は降らないようです。

冬やってくる川鵜がもうそろそろ引き上げるのも近いようです。
数が減ってきました。

葉山左京様、こんにちは。

此方は、お天気が急変する毎日です。
昨日が、明方の雨が霙混じりの雪に代わり、更に曇りから晴れ、今日の朝は、霜柱が立つほどの冷込み、今は暖かい陽が射しています。

出水の鶴達も少しですが、北帰行が始まっています。
河口で目にしていた鵜の姿も確に減っています。
2月も残り僅かに成りました。

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秋葉奈津子様 こんばんは。

2月も終わりに近くなりましたので、
春の香りも漂ってくるように思えます。
赤いボケの花が咲き、土筆が生えて、タケノコが市場をにぎわせています。

青い晴れた空を見ていると春のような気分になxちうてきます。

葉山左京様、こんばんは。

2月ももう直ぐ終わりですね。

勤務先の桜並木も枝垂柳も新芽が膨らんでいます。
今日は雨が降ったり、陽が差したり、夜にはお天気が回復し、気温も低く在りません。
3月に成れば、気温もみるみる上昇しますので、花々が咲き乱れう季節は、もう直ぐですね。

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秋葉奈津子様 おはようございます。

醍醐寺の山々がかすんで見えます。
春霞でしょうか?
黄砂の飛来でしょうか?

黄砂の飛来は北九州の方が先でしょうね。
今日は16℃の予報です。
久しぶりの休みで春を探しに行ってきたいと思います。

葉山左京様へ

今日は、大変良いお天気に恵まれ、気温も18度迄上昇しています。
その陽気につられてか、庭の彼岸桜の花が数輪咲いています。
菜の花の便りも聞こえる様に成りました。

昨日の雨は、ご指摘の通り黄砂が混じっていた様で、車が豪快に汚れています。
洗車をしなければ成りませんが、明日の午後には又雨の予報なので、些かうんざりです。

良い、日曜日に成ります様に。