FC2ブログ
2009/01/14

日本の神話(八岐大蛇・その十)

ヤマタノオロチ(八岐大蛇)

yuuryaku1_convert_20090114211722.jpg

 スサノオノミコトは、高天原(たかまがはら)を追い払われ、出雲の国(現在の島根県)の肥(ひ)の河上、鳥髪(とりかみ)という場所へ降り立ちました。
この河に箸(はし)が流れているのを見て、上流に人が住んでいるに違いないと思い、尋ねて行くと、老人と老婆が、小さな女の子を間に抱いて泣いていました。
スサノオノミコトが、
「御前達は、誰だ。」
と尋ねると、その老人が、答えました。

「わたしは、この国のオオヤマツミ(大山津見)という神の子で、名をアシナヅチ(足名椎)、妻はテナヅチ(手名椎)、この子の名は、クシナダヒメ(櫛名田比売)と申します。」

「お前達は、なぜ泣いているのだ。」

「私達の娘は、8人いましたが、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)が毎年やってきては、食べてしまいます。今、そいつが又やってくる時期なので、泣いているのです。」

「そのヤマタノオロチというのは、どんな形の動物なのか。」

「はい。それはもう恐ろしい怪物です。その目は、ホオヅキの花のように真っ赤で、ひとつのからだに頭と尾が八つづつある大蛇(だいじゃ)です。そのからだには、コケや杉やヒノキの木などが生え、その長さは八つの谷と八つの山ほどもあり、その腹は、いつも血がしたたって、ただれています。」

と老人が説明すると、スサノオノミコトは、少し考えて老人にこう言いました。

「あなたの娘さんを私の妻としていただけませんか。」

「恐れおおいことですが、あなた様はどなたでしょうか。」

「わたしは、アマテラスオオミカミの弟です。今、天から降りてきました。」

「なんと、それは恐れ多い事です。ならば、 私の娘を差し上げましょう。」

 スサノノミコトは、その娘を櫛(くし)に変身させ、髪に刺しました。
そして、アシナヅチ、テナヅチの老夫婦にこう命じられました。

「貴方達は、まず強い酒を沢山造ってください。そして、家の回りを垣(かき)で囲んで八つの入り口を作ってください。その入り口すべてに、台を作り、その上に酒の桶(おけ)を置いて強いお酒をたっぷり入れておいてください。」

 老夫婦は、言われたとおりに準備をして待っていると、本当にヤマタノオロチがやって来ました。
怪物は、八つの桶に八つの頭を突っ込んで、酒を飲み始めました。
とうとう怪物は、酔っぱらって、その場にドーンというもの凄い大きな音とともに倒れて寝てしまいました。
スサノオノミコトは、持っていた長い剣で、大蛇を切り刻んでしまったので、肥の河が血の川となって流れていきました。
しかし、大蛇の尾を切り裂く時に、剣の刃が少し欠けました。
これは、おかしいと思って、剣の先を刺し、切り開いてみると、一本の立派な太刀が現れました。
スサノノミコトは、これは珍しい変ったものだとお思いになり、これをアマテラスオオミカミに献上されました。
これが、後にヤマトタケルが、敵から火攻めにあったときに、草を薙ぎ払ったということで有名になる「草薙の剣」(くさなぎのつるぎ)なのです。

 こうして、スサノノミコトは、自分の宮殿を作る場所をこの出雲の国に決められました。
やがて、須賀(すが)の地にたどりついた時に、
「私は、この地にやってきてから、心がたいへん”すがすが”しい。」
とおっしゃって、宮殿を建てられました。
そこを今でも「須賀」と言います。
そして、初めての宮殿を建てられたときに、そこから雲がもくもくと立ち昇りました。その時に、次のように歌を詠まれました。

 や雲たつ 出雲八重垣(いずもやえがき) 妻隠(つまご)みに 八重垣作る その八重垣を
 (たくさんの雲がわき立つ わたしの宮殿 妻と一緒に暮らすための宮殿を造ろう その見事な宮殿を)

 そして、アシナヅチの神をお呼びになり、
「あなたは、わたしの宮殿の長官におなりなさい。そして、稲田の宮主(いなだのみやぬし)須賀の八耳(すがのやつみみ)の神と名乗りなさい。」
と命じられたのでした。

アマテラスとスサノオ(終わり)

Drモルツの12週間で自分を変えるイメージプログラミング

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント