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2009/01/16

ギリシア神話Ⅱ・ティタンの登場

ティタン登場

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 カオスがこれ等の神を生む一方で、女神ゲー(ガイア)は、自らの体に高い山々を作り、天空のウラノスを生み、さらに、波の逆巻くポントス(海)を生みました。
そして、ゲー(ガイア)は、天空の神ウラノスと結ばれ、二人の間には12の神々を儲けました。

 6男6女の彼等は、ティタンと呼ばれ、のちにこの世を支配する神々となります。
優秀な子供達に囲まれたゲー(ガイア)でしたが、幸せは長く続きません。
再び、ウラノスとの子を宿したゲー(ガイア)ですが、次に生まれてきた子供は、3体の1つ目の巨人キュクロプスだったのです。
また、その後に産んだ3人の子も、百本の手を持つ化け物ヘカトンケイルでした。
この醜い姿を見た天空の王ウラノスは、彼等を強引にゲー(ガイア)の腹に戻しました。

 我が子に対する酷い仕打ちに怒ったゲー(ガイア)は、アダマスという硬い金属を作り、それで鎌を作り上げると、子供達であるティタンに言いました。

「この鎌であの憎き、お前達の父ウラノスを仕留めておくれ。もし出来たのなら、そのものは世界の王になれるわ。」

 その言葉にティタン達は戸惑いを隠せませんでした。
王になれるとは言っても、倒すべく相手は自分の父であり、天空の大王・世界の支配者である、ウラノスです。
皆一様にしり込みをする始末でした。
そのとき一番年下のクロノスがゲー(ガイア)の前に勇み出て、「私がやります。」と名乗り出ました。
それに大変喜んだゲー(ガイア)は、クロノスに事細かく計画を教えます。

 計画通りに、天空の王ウラノスが、ゲー(ガイア)に覆い被さろうとした所を、待ち構えていたクロノスが、手に持つアダマスの鎌でウラノスの男根を切り取りました。
切り取られた男根は、海に落とされやがてそれは白い泡に包まれました。
そしてそれは一人の女神を誕生させます。
美と愛欲の女神アフロディテです。

 一方その時に流れた血しぶきは、やがて月が満ちるとともに復讐の女神エリニュースを誕生させました。

 こうしてウラノスに勝利したクロノスは、キュクロプスらを地上に戻します。これにより、天地の支配権はクロノスの物となりました。ティタン族の繁栄の始まりです。

<解説>
 ガイアは天空のウラノスを生み、結ばれるが、当時のギリシャ人にとって、古代の日本人がそうだったようにさほど近親婚をタブーとしていなかったのでしょう。

 それはさておき、二人の子供である12人のティタンは、英語で言うTitanes(タイタン・タイタニックの語源)のことで、日本では巨人族と訳されることもありますが、後に出てくるギガンテス(つまりジャイアンツ)と混同しそうなので、ここではティタン族とします。

彼らの名前は、女が、テイア、レアー、テミス、ムネモシュネー、ポイペー、テティス。
男が、オーケアノス、コイオス、クリオス、ヒュペリーオン、イーアペトス、クロノス。となっており、その末っ子クロノスが、ガイアの復讐を助け世界の王になるのです。

 そしてしばらくの間ティタン族の繁栄が続き、没落をたどるのですが、これは次回のお話です。
また、物語の中では直接触れてませんが、夜の女神ニュクスは、色々の神を生み出します。
余りにも多いので全ては紹介し切れませんが、ヒュプノス(眠り)、モイライ(運命)、ヘスペリデス(黄昏)、モーモス(非難)、ゲーラス(老齢)、エリス(争い)などがいます。

 そして、そのエリスからは、レーテー(忘却)、ポノス(殺戮)、アルゴス(苦悩)などの人性の悪を生み出しました。
ギリシャでは古代から、夜は忌まわしいものと考えられていたようです。

クロノスの時代へ続く

ドクターモルツ | 成功するための思考法
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