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2009/01/17

ギリシア神話Ⅲ・クロノスの時代

クロノスの時代

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 天空の神ウラノスの統治は終わりを告げ、やがてティタン族の時代となりました。
この平和な時代はしばらく続き、12人のティタンの神々は、多くの子を産み繁栄を極めていきました。新しい世界の王であるクロノスは、自分の姉であるレイアと結婚しました。
母であるゲー(ガイア)も、これを見てとても満足げでした。
誰もがこの繁栄は、永遠に続くと信じていました。

 しかし、ある日の事。
世界の王であるクロノスは、やがて自分の地位に驕り始め、あらゆることを好き勝手に行うようになってしまいました。
とうとうクロノスは、自らの手で開放した弟であるキュクロプスとヘカトンケイル達を、醜いと言う理由でまた、地獄であるタルタロスへ詰め込んだのでした。
多少のふるまいには目をつむってきた母ガイアでしたが、さすがにこれには激しく怒り、クロノスに対して呪いの予言を放ちました。

 「父を裏切り王になった者、クロノスよ。お前はその因果から、やがて生まれるお前の息子から同じように王位を奪われる運命と決まっている。」

 これを聞いたクロノスは、「自分はそんな目には遭わない。」と、レイアから産れてくる子供を、次々と自分の腹の中に飲み込んでいったのです。
その予言が実行されないように・・・。

 2男3女の五人の子供達は、次から次へとクロノスの腹の中です。
しかしレイアはまた妊娠します。
このことを気に病んだレイアは、「せめて、このおなかの子だけでも無事に育てたい。」と言う思いが大きくなり、ついにガイアの元に相談をしにいきました。

 母ガイアはレイアに知恵を貸しました。
レイアはその助言どおり、こっそりとクレタ島で分娩を終え、その子をガイアに預け、自分は大きな石に産着を着せ、クロノスの元に向かいました。
産着を着た大きな石を見たクロノスは、それがレイアの産んだ子と何の疑いもなく、取り上げて飲み込みました。

 クロノスは、ガイアの策略にまんまとはまる形になったのでした。

<解説>
 ギリシャ神話においては、オリンポスの神々の父であり、以前の王であったクロノスを、あまり重要視は、していないようです。
これは、彼が特に目立った特性を持たず、タルタロスに幽閉されていることから、当時のギリシャ人の、信仰の対象になりえなかったからでしょう。

 しかし、ローマ神話ではサトゥヌスと呼ばれ、農耕の神とあがめられました。
このサトゥヌスは英語ではサタンと呼ばれ、つまり土星を表します。

 このティタンの繁栄と衰退の物語は、現在の支配者である、オリンポスの神々誕生についての説明文的な歌なので、あまり詳しくは触れられていません。
しかし、クロノスがガイアの怒りに触れるところなどは、如何に当時のギリシャ人が大地そのものに、尊敬と恐怖を抱いていたのかが伺えます。

 又、このくだりには、物語に書いたようなガイアの怒りによるものと言う説と、単純に因果応報とする説に分かれるところですが、本文では”ガイアの怒り”の方を選択しました。

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