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2009/01/22

ギリシア神話Ⅷ・悲劇の女神テティス

悲劇の女神テティス

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 ゼウスの兄弟である、海の支配者ポセイドンは、アンピトリテという后をもらいました。
このアンピトリテは”海”ポントスの孫で、ネレイス達と呼ばれ、総勢50人の姉妹がいました。
そんなネレイス達の中に、”テティス”と呼ばれる女神がいました。
テティスはネレイスの中でも、とりわけ美しく、かつてはポセイドンやゼウスまでもが、こぞって求愛を迫っていたのです。

 しかし、そんな彼女には不幸な運命があったのです。
それは「彼女の産む子供は、必ず父より優秀な者になる。」と言う運命でした。
このことを知ったゼウスは、その子供に王位を奪われるのを恐れ(自分がそうしたように)彼女から身を引き、ポセイドンにも事情を話し諦めさせたのです。
そしてゼウスは、テティスが他の神の子を産んでは困ると、彼女を人間の男に嫁がせることにしたのです。

 それを聞かされたテティスは怒り悲しみました。
ネレイス一の美女と謳われた自分が、雅かあの野蛮で低俗な人間の妻になろうとは、しかも神である彼女は不死の身、そして寿命のある人間と如何して上手くやれようか。

 しかし彼女の怒りも、絶対神ゼウスの前では無力のものでした。
さっそくゼウスはテッサリア地方プティアの王であるペレウスのもとにテティスを送りやったのです。
ペレウスの腕に抱かれたテティスは、それから逃れる為に様々なものに姿を変えながら抵抗しました。
火や獅子や大蛇などに姿を変えるのですが、いっこうにペレウスはその腕を放そうとはしません。
ついに根負けしたテティスはペレウスとの結婚を承諾することにしました。

 やがて彼女は一人の男の子を産みました。その男の子は、人間でありながら大変優れた能力を持ち合わせていました。
彼はアキレウスと名づけられました。

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