ラーマヤナ(32)・補遺
ラーマ誕生前の物語

ラーマ誕生のところからお話を始めましたが、実際には誕生前から物語は始まっています。
ラーマは、ヴィシュヌ神の化身なのですが、ヴィシュヌ神が人間に姿を変えたのには理由があり、物語の後半でラーヴァナという悪魔(ラクシャサ=羅刹、と訳されるようですが、神でも人間でもないけれど知性を持った存在)の王が登場します。
ラーマはこのラーヴァナを退治するという使命を受けてこの世に生まれます。
ラーヴァナは、かつて神の為に苦行を行い、その行いゆえに、神にも他の悪魔にも殺されることがない、という特権を授かりますが、それを好いことに悪を働き、人間も神様も困り果ててしまいます。
しかし、先の約束があるのでどうすることもできません。
そこで神々は話し合いの末、ヴィシュヌ神が人間に姿を変え、ラーヴァナを退治することにします。
と言うのも、ラーヴァナは「人間などに殺される訳がない」と見縊っていたので、「人間に殺されない」という特権はあえて得ていなかったのです。
こうしてヴィシュヌ神の化身、ラーマは人間として生れ落ち、妻シータを誘拐したラーヴァナを退治します。
つまり、「ラーマーヤナ」はラーマ王子の物語、という体裁をとっていますが、神様による羅刹成敗の物語でもあります。
ですから、ラーマが城から追放されるのも、シータが誘拐されてしまうのも、すべては羅刹成敗という目的にたどり着くために定められた運命だったのです。

ラーマ誕生のところからお話を始めましたが、実際には誕生前から物語は始まっています。
ラーマは、ヴィシュヌ神の化身なのですが、ヴィシュヌ神が人間に姿を変えたのには理由があり、物語の後半でラーヴァナという悪魔(ラクシャサ=羅刹、と訳されるようですが、神でも人間でもないけれど知性を持った存在)の王が登場します。
ラーマはこのラーヴァナを退治するという使命を受けてこの世に生まれます。
ラーヴァナは、かつて神の為に苦行を行い、その行いゆえに、神にも他の悪魔にも殺されることがない、という特権を授かりますが、それを好いことに悪を働き、人間も神様も困り果ててしまいます。
しかし、先の約束があるのでどうすることもできません。
そこで神々は話し合いの末、ヴィシュヌ神が人間に姿を変え、ラーヴァナを退治することにします。
と言うのも、ラーヴァナは「人間などに殺される訳がない」と見縊っていたので、「人間に殺されない」という特権はあえて得ていなかったのです。
こうしてヴィシュヌ神の化身、ラーマは人間として生れ落ち、妻シータを誘拐したラーヴァナを退治します。
つまり、「ラーマーヤナ」はラーマ王子の物語、という体裁をとっていますが、神様による羅刹成敗の物語でもあります。
ですから、ラーマが城から追放されるのも、シータが誘拐されてしまうのも、すべては羅刹成敗という目的にたどり着くために定められた運命だったのです。
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