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2009/03/31

うしかい座

うしかい座

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 春の大曲線を北斗七星の柄のカーブを伸ばしていった辺りに、オレンジ色をした明るい星が輝いています。
この星は,うしかい座の「アークトゥルス」です。
ギリシャ語で「クマの番人」という意味のこの星は全天で5番目に明るく、距離も30光年と比較的近くにあります。

 日本では、この星が天頂近くに輝く時期から,「五月雨(さみだれ)星」、「麦星」と呼んでいました。
中国では、「大角」と呼び、中国の星座解釈では、さそり座を巨大な竜(青竜)の姿に見立て、その角をこの星と、おとめ座のスピカとしていたためです。

 さて、うしかい座の云われには,色々な説がありますが、大神ゼウスの妻ヘラの呪いによって変えられた大熊(おおぐま座)を追う息子のアルカスの姿,あるいは,天をせおわされている,石になった巨人アトラスの姿ともいわれています。

 巨人アトラスは、嘗て大神ゼウスの率いるオリュンポス神族との戦争で敗れた巨神族の一人で、ゼウスにより、永久的に天を担いで支えていなくてはならない、という辛い役目を負わされていました。
或る時、勇者ヘラクレスがアトラスの処に来て、彼はティリンスの王エウリュステウスの命令で、12の荒業のひとつ、西の果てに棲むヘスペリデ-スの園にあるという、金の林檎を取りに行く途中でした。
その旅の最中、岩山に縛りつけられていた賢者プロメテウスを助けたことがありました。
プロメテウスはお礼として、金の林檎を手に入れる為には、アトラスに強力を頼むと良いと教えてくれたのです。
アトラスはヘラクレスの話しを聞くと、「私が金の林檎を取ってくる間代って天を支えていてくれ」とヘラクレスに言いました。
ヘラクレスは快く承諾し、アトラスが戻ってくるまで天を支え続けることになりました。

 アトラスは金の林檎を携えて戻ってきたのですが、彼はこの天を支え続ける仕事に飽き飽きしていたので、ヘラクレスに仕事を押し付けてしまおうと考えたのです。
アトラスは「私が代りにこの金の林檎を届けてやろう」と言って、そのまま立ち去ろうとしました。
ヘラクレスはアトラスの企みを見抜いていましたが、天を支えたままではアトラスを追いかける事もできません。
そこでアトラスにこう言いました。
「自分は、天を担ぐ事に慣れていない、楽に担ぐ方法を教えてくれないだろうか?」
単純なアトラスは「いいだろう」と言って金の林檎を置くと、慣れた様子で天を担いで見せました。
するとヘラクレスは素早く金の林檎を拾い上げ、逃げてしまったのです。
アトラスが騙されたと気がついても、もう後の祭りでした。
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