FC2ブログ
2009/05/12

三美神

三美神

img037_convert_20090213210943.jpg

<天上の舞姫> 

 美しき水の女神エウリュノメがゼウスと愛を交わして生んだ、世にも優しく愛らしい三姉妹です。
彼女達は美や愛嬌、優雅といった性質の体現者であり、当然のなりゆきとして美と愛の大女神アプロディテに忠実な侍女として仕えています。

 女主人の世話以外の主な仕事は、ゼウスの宮殿で神々の宴会が催された際に舞姫となり、アポロンの竪琴やムーサ達の歌に合わせて優美な輪舞を披露して列席する神々の心を楽しませること。
この輪舞の姿がいわゆる「三美神」として知られる図像で、両端の2人が前を向き、中央の1人は鑑賞者に背を向けたポーズで描かれます。
よく「3人で理想的女性の徳目である愛・純潔・美を象徴する」などと言われますが、それはあくまで芸術作品の中だけの話で、ギリシア神話のカリス達にはそのような区別はありません。
 
<異説の女神達>

 ギリシア神話に「矛盾する異説」は付き物ですが、カリスの人数や個人名、その両親についてはとりわけたくさんの伝承が在ります。
一応「ゼウスとエウリュノメの娘で、人数は3人、名前はアグライア・エウプロシュネ・タレイア」というヘシオドス説が最もよく知られていますが、いくつかの叙事詩ではカリス達はヘラの娘であるとされています。
ホメロスの『イリアス』ではカリスの1人としてパシテアの名前が挙げられており、クイントゥスの『トロイア戦記』ではこのパシテアと結婚したことで眠りの神ヒュプノスはヘラの娘婿となったと歌われています。
又、コルートスの『ヘレネー誘拐』においてもヘラはカリス達の聖なる母であると言われています。


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント