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2009/05/16

夏の星座Ⅳ

かんむり座

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 かんむり座は、梅雨も明け、愈々暑さの本番を迎える7月頃のほぼ天頂、牛飼い座のすぐ東隣に見られる小さな星座です。
南のかんむり座と区別するために正式には「Corona Borealis(北の冠)」ですが、日本語訳では単に「かんむり」とされています。
7個の星が半円形を描く姿は、ギリシア神話の酒神ディオニュソスがクレタ島の王女アリアドネにプレゼントした 美しい宝石の冠に見たてたもので「アリアドナエア・コロナ」や「コロナ・アリアドナエ」「アリアドネの冠」と呼ばれることもあります。

 日本でも、平親王将門の侍女ききょう姫の首飾りが星になった「首飾り星」といわれたり、 「太鼓(たいこ)星」「車星」「馬のわらじ」や、丸い形を昔のかまど(へっつい)に見た「へっつい星」、 他にも「鬼のお盆」「鬼のおかま」「地獄の釜」「長者のかま」などと呼ばれていました。
又、中国ではこれを「貫策(かんさく)」といって、ろうやの形に見ていました。
アラビアではアルフェッカ(欠け皿)と呼ばれ、 オーストラリア原住民のアボリジニは、この半円形を投げて鳥をとるブーメランとしてその名で呼びました。

<ネイティブ・アメリカンの昔話>

 ネイティブ・アメリカンのある種族の中では「天の姉妹」と呼んで、星の花嫁という伝説が残されています。

 「白鷹(しろたか)」という名前の猟師が狩りに出かけたある日、いつの間にか広い草原に踏み入ってしまいました。
そこには迷路のような道があって、どんなに進んでもまたもとの場所に帰って来てしまうのでした。
白鷹が困っているところへ空から大きな銀のかごを持った12人の美しい娘達が舞い下りてきました。 そして、かごが地面にふれると娘達は迷路のような道を巡って踊りはじめました。
白鷹は、その中の一番美しい娘を捉え様としましたが、 驚いた12人の娘達はかごの中に飛び込み、そのまま空へ舞い上がってしましました。

 翌日、どうしてもあの美しい娘を捉えたい白鷹は、うさぎに身を変えて草原に行ってみました。
昨日と同じように娘達は踊っていましたが、この日も捉まえる事はできませんでした。
翌々日、今度は、はつかねずみに身を変えて行った白鷹は、ついに目当ての娘をツカマエテ家へ連れ帰り花嫁にしました。

 しかし、娘は天が恋しくて、ある日白鷹が留守の間に銀のかごを編んで魔法の歌を歌うと、たちまち空へ上ってゆきました。
他の娘達は並んでかんむり座の星になり、あとで上っていったこの娘だけは、かんむり座に近い大きな星になって輝いています。
それが、うしかい座のアルクトゥルスであると伝えられています。
他の種族では、冠の形を酋長たちが会議している姿とみて、半円の中央の星は火を焚いて料理しているしもべであるといわれていたそうです。  


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