FC2ブログ
2009/05/19

夏の星座Ⅶ

さそり座Ⅱ

img269_convert_20090519191547.jpg

 蠍座の中央には真紅に輝く1等星アンタレスがあり目をひきます。
ギリシア神話では、神々からオリオンにむけられた毒さそりであるとする話や、 この星座が黄道上に位置することから、アポロンの息子ファエトンの乗る 太陽の馬車の馬を刺した毒さそりとする話もあります。(さそり座でご紹介)

 中国では青竜と呼ばれたり、冠をつけ空に立っている巨人とも言われました。
これは、さそりの頭部(房宿)が巨人の口と鼻で、 その上にあるα星アンタレスと両側のσ,τ星が背中と肩で、尾にあたる9つの星が風になびく衣だと伝えられています。

 古代バビロニアでは、この星座を最も不吉なものと見ていました。
赤いアンタレスを闇の力の星として、太陽が秋分の後、次第に低くなって光と熱を失っていくのをこの星座の仕業と考えていました。

 これはエジプトでも同様で、ギリシアの歴史家プルタルコスによると、エジプト人は太陽がさそり座にあるときに闇の神ティフォンが日の神オシリスを殺したとして、 オシリス(エジプトの神話ではおとめ座)の神像を箱に入れて海に流し、3日たってから神官がそれを発見したとして祭を催したりしました。
そして、その後6ヶ月の間ティフォンがこの世を治め、春分が来て太陽が再びピラミッドの頂きに輝くのを、オシリスの復活として祝福したとも伝えられています。

 日本ではこのS字カーブは釣り針にそっくりだというので「魚つり星」などと呼ばれていました。

<ポリネシアの伝説>

 巨人マウイが大きな島を釣り上げたとき勢いあまって天にひっかかった釣り針(マウイの釣り針)というのも知られています。

 マウイは火の女神マフィカから火を盗んで来て、人間に火を用いる方法を教えたり、太陽を罠にかけてその出入りを遅くしたりしたと伝えられていて、 さそり座は、彼が空に引っ掛けた釣り針が今でも残っているものといわれています。

 マウイが兄達と一緒に釣りに出かけた時の事、兄達が餌を分けてくれないので、マウイは自分の鼻をなぐって鼻血を出しもつれた糸の玉になすりつけ、それを餌にして海へ投げ込みました。
すると、すぐ何かかかって糸が張り舟がひどく揺れたので、兄達もこれは大物がかかったらしいと騒ぎました。
マウイが力をこめて引き上げると、それは大きな島でまるで巨大な魚のように暴れまわって、マウイの手ではどうすることもできません。
そこでマウイは兄達に、網を持ってくる間そっとして置いて、決して切りつけたりしてはいけないと言って、陸へ泳いでいきました。
しかし兄達は、島があまり暴れるのでそれを静めようと、小刀で散々に切りつけました。
すると島は、その痛さに前よりも暴れて、とうとう丸木の舟は砕け兄達は死んでしまいまいした。
急いで戻ったマウイは、網で島を縛り上げてようやく大人しくさせました。
これがニュージーランドの北の島で、今でも「テ・イカ・マウイ(マウイの島)」と呼ばれています。

 兄達が切りつけた傷跡が山や谷となりあちこちに残り、マウイの釣り針は、はねて星の間に引っ掛かり、それがさそり座の尾であると伝えられています。


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント