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2009/05/26

夏の星座14

てんびん座

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 正義の女神アストライアが持つ、善悪を裁く為の天秤だったとも言われています。
世界がゼウスの父クロノスによって治められていた頃、世界の総ての生き物は老いる事が無く、あらゆる恵みは地上に溢れ、如何なる労苦も煩いも知らず幸せに暮らす事がでました。
やがて、草木の枯れる冬が生まれ、 銀の時代へと入ると、人々は食物を得る為に働かねばならなくなりました。

 やがて人々の間に争いが生まれ初め、それまで神々は地上の人間と供に暮らしていたのですが、争いが広まるにつれ、神々は天上界へと去って行ってしまいました。
でも、人々は決して殺人だけは行わなかった為、正義の女神アストライアとその妹、慈悲の女神アイドスだけは、地上に残って人々に正義を説き続けたのです。

 アストライは手に天秤を持っており、争いが起こると、その当事者らを天秤に乗せて正邪を量りました。
正しい人を乗せた皿は持ち上がり、邪なる人を乗せた皿は下がったと言います。
この天秤で持って、アストライアの裁判はきわめて公正に行われたのです。

 しかし銀の時代が終わり、青銅の時代になると人々は、一層野蛮になり、親兄弟でさえも殺しあいをはじめるようになってしまいました。
青銅の時代の人々はお互いを殺し合って自ら滅びて行きました。
続く英雄の時代は神々を敬う英雄達が現れ、以前よりいくらかましな時代となりましたが、それを過ぎて鉄の時代に入ると人々は完全に脱落し、集団で武器を取って戦争をするようになってしまったのです。

 ここに至ってついにアストライアも人間を見限り、天上界へ去って行ってしまったのです。
こうしてアストライアは乙女座となり、アストライアの持っていた正邪を量る天秤が天秤座になったのだと云われています。

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