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2009/09/13

ギリシア神話の神々91

<プレイアス・青き輝きをまとう姉妹星Ⅲ>
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 さて、プレイアス達は7人姉妹ですが、実際に夜空のプレアデス星団を見上げても肉眼では6個しか星は見えません。
この見えない1つは俗に「消えたプレヤード」と呼ばれており、7人姉妹の内の1人がとある理由から姿を消したものであると考えられています。

 誰が消えたのかについては2つの説があります。
1つはゼウスの愛を受けて、トロイア王家の祖であるダルダノスを生んだエレクトラが、我が子の都の滅亡を嘆き、振り乱した髪を長く引いた彗星の姿となって、天から去ったというもので、もう1つは姉妹の中で1人だけ、人間に嫁いだことを恥じたメロペが姿を消したというものです。
どちらにしてもさもあらんといった感じですが、それ以来残された6人は失踪した姉妹を慕って毎夜涙に暮れているのだそうです。

 7人姉妹とされているのに6個しか見えない矛盾の解決と、ガスに包まれた星団が潤んだように霞んで見えることの説明とを同時にやってのけた、なかなか出来のいいエピソードだと思います。神話的にも十分納得のいく理由づけですし、星の神話に必要なロマンにも不足はありません。あえて
蛇足を申し上げるならば、エレクトラ説の方がトロイア戦争という歴史絡みで、ドラマティックな印象が強いため、より優れていると言えるかもしれませんね。

続く・・・

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