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2009/10/02

ギリシア神話の神々110(星座編)

<冬空の7人姉妹・プレアデス星団・南洋編>

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オーストラリア
 オーストラリアのアボリジニの人々は、プレアデスの上る時を元旦として「黒人達に親切な星」と言い伝えました。
 
 昔、7人の美しい娘が森の中を歩きまわって、ヤム芋を探しましたが、1日かかっても1本も見つかりませんでした。
娘達は手ぶらで帰って、殴られるのをひどく恐れました。
そこで先祖の霊の名を呼んで、助けて下さいと祈ると、霊は高い空から見下ろしていましたが、娘達を不憫に思い、 1人1人を星にしてやったのだと伝えられています。

ミクロネシア
 ミクロネシアでは、プレアデスをジュプロと呼びます。
島の母は、リゲダネル(ぎょしゃ座カペラ)で、長男はジュムール(さそり)、ジュプロは末っ子です。
リゲダネルの子供の星達が天から下りて、アイリンラブラブの島に住んでいる母を訪ねた時、兄弟が集まって相談し、誰でもこの島の東にある島に1番早くついた者を、星の王としようと約束しました。
そこで、皆急いで船出の仕度をしました。

 母リゲダネルは、まず長男ジュムールの船へ行って「乗せて欲しい」と言いましたが、持ち物が重く、船足が遅くなるのを嫌って断わりました。
それから兄弟達に頼みまわりましたが、皆母を乗せるのを断わりました。
でも最後にジュプロだけは快く、母をその七つ道具と共に船に乗せてあげました。

 船が水におりると、母はジュプロに品物を持ち込ませ、それをどこに置き、どこに取りつけるかを詳しく教えました。
これに手間取って、ジュプロは他の兄弟達より遅れて出発しましたが、不思議なことに船は飛ぶように進みました。
母の持ち込ませた道具は、その時まで誰も知らなかった帆具だったのです。
こうしてジュプロの船は、兄達の船をぐんぐん追い抜き、先頭のジュムールに近づいた時、ジュムールは長男の権威をふるって、 「船を明け渡せ」といいました。
ジュプロはしぶしぶ言うことを聞きましたが、母は船を渡すすきに、帆を支えていた柱を抜き取って海へ投げました。
 
 ジュムールはやむを得ず、自分の身体で帆を支えていった為、せむしになってしまいました。
そしてその間に、母とジュプロは島に泳ぎついて、約束通り星の王となりました。
ジュムールは遅れて島に着きましたが、怒って二度とジュプロに会わないと決心しました。
それでジュプロ(プレアデス)が東の空へ上れば、せむしのジュムール(さそり座アンタレス)は、急いで西へ沈んで行くのだと伝えられています。

インドネシア
 インドネシアでは、プレアデスを「タマンカバ」と言います。
「羽ばたく雄鶏」の意味で、顔がプレアデス、身体がオリオン、尾はおおいぬ座のシリウスです。  
他のインドネシアの言い伝えでは、タマンカバは酋長の名前で、ある時彼は天へ上っていましたが、下界へ下りる道が分らなくなりました。
道を尋ねると、「二又に分かれた道に出たら左へ行けばよい」と教えられましたので、その通りに行ってみると木の枝が橋になっていて、ひどく揺れて渡ることができません。
それで後戻りして、右の道を行ってみると、プレアデスのところへ出ました。

 そこの住民はタマンカバに農作の事を教えてくれました。
やがてある日の事、タマンカバが高い所へ登ってみると下界の家が見えたので、急いで飛び下りました。
それからタマンカバは、天上で教えてもらった農作の方法を土地の人達に伝えると、「私は7日たったら石になる」と予言し、7日後予言通りになりました。
それ以来、プレアデスのことをタマンカバと呼ぶようになったと伝えられています。

続く・・・
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