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2009/10/03

ギリシア神話の神々111(星座編)

<冬空の7人姉妹・プレアデス星団・北米編>

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ネイティブ・アメリカン
 
その一
 昔、秋の夕暮れにインディアンの若者が、森の中を歩いている時、7人の美しい日の神の娘達が川辺で遊んでいるところへ出くわしました。
若者が隠れて覗いていると、空から篭が1つ下りてきて、娘達が篭に乗ると、見る見る天へ上って行ってしまいました。

 若者はあの娘達にもう1度会いたくて、来る日も来る日も川辺へ行って木陰から覗いていました。
そうする内に若者は、一番下の娘を愛するようになりました。
それである夜、木陰から姿を現して川辺に近づいて行くと、娘達は悲鳴をあげて下がってきた篭に飛び乗り、天へ帰ってしまいました。

 その後も若者は、毎夜川辺に行きましたが、娘達は姿をみせません。
そうしながら冬春夏が過ぎて、再び秋が巡ってきたときのある夕暮れ、7人の娘達が川辺に姿を見せました。
若者は今度はこっそりと忍び寄って、一番年下の美しい娘をつかまえ、彼女をどれ程愛しているかを訴え、妻になって欲しいと懇願しました。
 
 娘は若者の情熱に心を動かされて、妻になる事を約束しましたが、「それには一緒に下界を去って、天上の人とならなければなりません」と言いました。
それで若者は、下がってきたかごに7人の娘達と共に乗って天へ上って行きました。

 この7人の娘達がプレアデスで、若者はオリオンとなり、7人の娘達の1つがはっきり見えないのは、若者の妻となった娘で、 天の神は彼女が人間の妻となるのを好まず、姉達のように明るく輝かないようにしたと伝えられています。

その二
 ある星月夜に、インディアンの7人の子供達が森の中で手をつないで星の歌を歌いながら踊っていました。
すると、星が見惚れて目をパチパチさせたので、子供達は空へ上っていって、プレアデスになりました。
けれど、1人だけは下界を恋しがって泣いているので、その星だけはよく見えないのだといいます。

その三
 星となった子供達としての伝説は、もう1つ、ブラック・フットと呼ばれるインディアンに伝わる伝説があります。

 ある小さな部落に、とても貧しい家族が住んでいました。
その部落の男達は夏になると、長い冬に備えて肉や毛皮を蓄えて置くために、バッファロー狩りに出かけるのですが、 その貧しい家の父親は、辛うじて冬を過ごせる程度の肉は手に入れましたが、6人の子供達が楽しみに待っていた子牛の皮は1枚も手に入れることが出来ませんでした。
部落の他の子供達は、ぼろぼろになってしまった服を着ている貧しい家の子供達を見ては指をさして笑います。

 そして或る日、他の子供達に詰られる事をとても辛く思っていた6人の子供達は、とうとう部落から姿を消してしまいました。
そのようすを天上から見ていた精霊が、この哀れな6人を天上界にあげ、精霊の仲間に加えました。

 子供達が出て行った日の夕暮れ、村の人達も両親も、慌てて子供達を捜しましたが、子供達は一向に見つかりません。
そして、それから数日が過ぎたある日、村の人が夜空を見上げ、今までそこに見た事もなかった6つの星からなる星群が在る事に気がつきました。

 ブラックフットの人々の間では、その星群は6人の可哀想な子供達だと伝えられています。

続く・・・

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