fc2ブログ
2009/10/07

歴史の?その1

<豊猟を祈った洞窟絵画>

LSC-e3_convert_20091007213840.jpg

 1940年9月の或る日、4人の少年達が、中部フランス、ドルドーニュ県モンティニヤック村近くの森で遊んでいました。
気がつくと、彼等と一緒に居た、犬のロボットの姿が見えなくなっていました。
少年達は、口笛を吹いたり、「ロボット!」と呼んでみたところ、何処かで犬の悲しげな泣声は聞こえるものの、姿は一向に見えません。

 少年達は、ロボットの泣声を頼って行くと、その声は地底から聞こえて来る様でした。
其処には、穴が在って、犬の声は其処から聞こえてきます。
一番年長のラビダ少年の指示の基、少年達は、穴の周りのヤブを切り広げ、やがて人間がやっと入れる程の穴ができました。

 ラビダ少年を先頭に斜めに続く穴を下って行くと、やがて広い細長い洞窟に行き着きました。
その岩壁には、野獣や馬の絵が描かれ、その生き生きとした姿は、まだ描かれたばかりの様な、美しい姿をしていました。
先史時代の人々が、洞窟の絵を描いた話を知っていた彼等は、一先ず犬を連れてその日は、家に帰りました。

 少年達の話を聞いて、村人達は驚き、皆洞窟を見に訪れ、やがて学者達も調査にやって来ました。
少年達の考えた通り、それは先史時代の絵で、この話を聞き伝え、世界中から大勢の見学者が、此処ラスコーに訪れました。

 さて、この様な壁画が描かれた洞窟は、100ヶ所近く発見され、主にフランスとスペインの国境付近に多いのです。
一番最初に発見されたのは、スペイン・アルタミラの洞窟で、発見者は猟師でした。
時に1879年11月、この地の領主、サウトゥオラ子爵は、考古学に熱心でこの日も5歳に成る、娘を連れて洞窟に入ったのでした。
最初に壁画を見つけたのは、娘の方で「お父さん!牛よ!」と叫び天井を指差しました。
子爵は、其れまで幾度か洞窟に入りましたが、石器を探す事に夢中で、天井迄見ていなかったのです。
その天井壁画は、素晴らしいもので、子爵は野獣達の絵をスケッチし、旧石器時代の人々の絵として、学会に発表しました。
しかし、学会では、子爵の雇われ絵師が、描いた物と疑われ、子爵は失意の内に世を去りました。

 後の1895年には、フランス・フォンドゴームでも同様な壁画が、発見され更に同様な洞窟壁画が、次々に見つかり今では、旧石器時代の人々の絵を疑う者は、誰もいません。

描かれた動物達は、野牛、馬、マンモス、トナカイ、シカ等が多く、時には、サイ、イノシシ、カモシカ、キツネ等も描かれています。
これ等の絵は、今から2万年前に生きたクロマニヨン人が、残した物と考えられますが、その理由は、判っていません。
一説には、彼等は、狩猟民族だったので、狩の獲物が多く捕れる事を祈り、彼等の神聖な場所に、狩りの絵を描いて、豊猟を祈ったのかも知れません。
罠に入った動物や、矢の刺さった動物の絵があるのは、豊猟の祈りの為と考えられています。

続く・・・

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント