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2010/02/14

歴史の?その120

<キリスト時代の巻物:前編>

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 ベドウィンの15歳になる少年、ムハマド・アド・ドイブは、死海の北西岸に在る砂漠で、迷った山羊を探している時、岩の断崖に、小さな穴が開いている場所を見つけました。
小石を幾つか投げ込んでみると、何か割れる音が聞こえたので、何か宝物でも隠されているかもしれないと考えた少年は、友人達と一緒に穴に入ってみると、中は奥行き8m、幅2mの洞窟になっており、内部には割れた壺以外にも、粘土で作られた壺が幾つも有りました。

 興奮した少年達は、壺の蓋を外してみましたが、中に期待した宝物はなく、代りに、麻布に包まれた何か黒くて、かび臭い塊が入っているだけでした。
其れは11巻の巻物で、薄い羊の皮を縫い合わせて作られ、革で裏打ちされていました。

 広げてみると、是等の巻物は長さ1mから7m程の長さがあり、片側には、古代ヘブライ文字が何行にもわたって書き込まれていましたが、少年達は大きく落胆したものの、何とかこの巻物をエルサレムの商人に僅かなお金で、売り渡す事に成功しました。
時に1947年の事でした。

 やがて、少年達が発見した巻物は、写本の内でも最も貴重な遺産である事が明らかになり、死海写本と呼ばれる様になりました。
その内の5巻が、翌年エルサレムの聖マルコ・シリア正教修道院に、残りの6巻が、エルサレムのヘブライ大学に購入されたのでした。

 エルサレムのアメリカ東洋文明研究所、所長のジョン・トレバー博士は、聖マルコ修道院所有の巻物を調査し、そのひとつに、旧約聖書のイザヤ書が書かれている事を発見しました。
しかもその古い書体は、巻物がキリスト以前の時代迄、遡るものである事を示していました。

中編に続く・・・



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