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2010/03/20

歴史の?その152:ローマの空にたなびく白煙

<ローマの空にたなびく白煙>

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 新しいローマ法王が選出される時、カトリック教国の耳目は、ローマに集中します。
そして、カトリック教徒の如何に関わらず、数千万の人々が枢機卿会議の行方を待って、気を揉むのです。
この会議は長年の伝統に従い、厳重に外部を遮断した中で行われるのです。

 この枢機卿会議が行われる部屋は、一切の撮影も録音も許されず、会議に参加する枢機卿の意中は、如何なる者も知る事ができません。
最終決定が成された事を意味する白煙が、バチカン宮殿の煙突からたなびく迄、どの候補者が法王に選出されたのか、外部の人間には全く知る事ができないのです。
白煙が上がると、枢機卿の1人がバチカン宮殿のバルコニーに立ち、辛抱強く広場で待ち構える人々に新法王の名前を告げるのです。

 前法王が死去すると、その後15日から18日の期間は、サン・ピエトロ寺院における葬儀に充てられ、この間に世界各国の枢機卿達が、ローマに参周します。
その後、厳粛な法王選出会議(コンクラーベ)が始まり、この会議を通じて、5億2千万人のローマ・カトリック教徒が帰依する人間の象徴「漁夫の指輪」を誰が身に付けるべきか決定されるのです。
この指輪は、通常純金製で、宝石が象眼され、新法王が誕生する度に新しく作り替えられます。
「漁夫の指輪」の伝統は、数世紀前から続いていますが、其れを最初に身に付けた法王が誰なのかは、知られていません。

 法王選出会議の無事を図る為、会議室の扉は密閉され、外部との連絡は必用に応じて、壁に設けられた小さな連絡用の扉を通じて行われ、伝言、食事、その他必用な事項は、この扉を通じて行われ、厳重な監視を受ける事で、会議の秘密は守られるのです。
投票を重ねる毎に、3人の選挙管理委員が得票数を数えますが、委員は参加枢機卿の中から選出され、投票の度に交代していきます。
候補者の1人が投票総数の3分2以上の絶対多数を占めない限り、投票は終わりません。
投票結果が確定しない場合、用紙は濡れた麦藁と一緒に燃やされ、未決合図の黒煙を出します。

 法王選出会議は、しばしば数日間の長期に及び、終に絶対多数の結果が出ると、投票用紙を乾燥した麦藁と一緒に燃やし、その時、サン・ピエトロ広場は大歓声に包まれるのです。
この二種類の藁束を使い分ける伝統の方法は、現在でも継承されていますが、法王ヨハネ23世が選出された1958年には、告知の白煙が細い灰色の煙だった為、苦情が寄せられ、1963年のパウロ6世選出の際には、報道機関の要請で発煙弾が使用されました。

 煙で合図を送る習慣は、何世紀も昔に遡る事ができますが、その煙の色に何らかの意味が付加される様に成ったのは、ようやく近年になってからの事でした。
ローマの空にたなびく白煙が、キリストの地上における新しい代行者を迎えた合図である事を、まずローマ市民が知り、やがて世界に広まるのです。

続く・・・
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