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2010/04/23

歴史の?その180:語られる事の無い歴史の世界・後編

<語られる事の無い歴史の世界・後編>

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◎その③:ジャック・ホーナーの伝説

 言い伝えに寄れば、最初のイギリス古謡の主人公ホーナーは、グラストンベリー僧院長リチャード・ホワイティングの執事だったと云います。
1530年代、僧院解体時代の頃、院長はヘンリー8世の歓心を買う為に、12の荘園の権利証書を巨大なパイに入れて王に送りました。
ホーナーはそのパイをロンドンに運ぶ役目を仰せつかり、途中でパイを開いてサマーセットのメルズ荘園の証書を盗み取りました。
之が、恐らく歌の中で「プラム」と呼ばれている土地の事と思われます。
 
 トマス・ホーナーという名前の人物が、確かにメルズ荘園の所有権を握りましたが、彼の子孫も現在の所有者アスクイス伯爵も、歌の中身はまっかな嘘で在り、一族の名誉を傷つけるものであると、主張しています。
一族の言い分では、ホーナーは、国王から荘園を買い取ったと主張しており、更には彼の名前は、トマスでジャックでは無く、この古謡がチューダー朝以前から、存在していたとの証拠も在ります。


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◎その④:不吉なわらべ歌

 イギリスの子供達は、何世紀にも渡って、全く無邪気にある奇妙に、不吉な低い調子を持った童謡を歌ってきました。
 
 バラの花輪と、ポケットに花束、ハックション、ハックション、みんな倒れてしまう。

 この歌は1665年、ペストが流行したロンドンの通りで歌われ始めました。
「バラの花輪」とは、ペスト、すなわち黒死病に感染した人物に現れる、小さな発疹の事を指しています。
「ポケットに花束」とは、人々が古代から、悪臭は人間を病気で苦しめる悪魔の毒の息と信じ、香りのよい香草や花は、其れを防ぐと考えられていました。
「ハックション、ハックション」の表現は、ペストの流行期、くしゃみがペストに感染した事を示す、兆候でした。
「みんな倒れてしまう」、当に何千、何万という人々が死んでいきました。
14世紀にヨーロッパ全体を席巻した黒死病により、2500万人が死亡したと推定されています。

本編終了・・・


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