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2010/05/08

歴史の?その187:歴史に語り継がれる伝説⑤:ベツレヘムの星・前編

<歴史に語り継がれる伝説⑤:ベツレヘムの星・前編>

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 東方の3賢者をキリスト降臨の地へ導いたと、新約聖書に伝えられるベツレヘムの星は、数世紀来、神学、天文学、歴史学に於ける謎でした。
いったい如何なる現象が、マタイ伝が語る様に、東の空に現れ、3人の賢者を導いて移動し、「御子のおわす場所の上空迄来て止まる」事が出来たのでしょう?

 一般には、キリスト生誕の頃、聖地の上空に出現したハレー彗星を、賢者達が吉兆と見なしたのであろうと信じられています。
しかし、この説には侮りがたい反論が存在するのです。
ハレー彗星は、西暦紀元前12年に中東上空の北緯31度、つまりベツレヘムと殆んど同緯度の空に出現した事が、現在では判明しています。

◎ハレー彗星

 マタイ伝によれば、東方からやって来て星を「見た」3賢者はヘロデ王の御前に出向き、王は彼らに神の子を探し出す様に求め、そして「彼らは王の頼みを聞くと出発した。すると、見よ、東の空に見えていた星が、彼らの先に立ち、御子のおわす場所の上空に止まる迄、彼らを導いたのだった」と書かれています。
それならばなぜ、マタイが言う様に、ヘロデ王は御子が何処に居るか「尋ねる」必要があったのでしょう?

 ハレー彗星は、他の彗星と同様に、如何なる場所からも同じ明るさで見え、しかも、伝えられている様に、人の先頭に立って進み、ある一点で静止する様な事は、絶対に在り得ません。
いずれにせよ、キリストはローマ帝国の国勢調査が実施された頃、つまりは多くの研究者が語る様に、西暦紀元前4年に生まれたと考えられ、この年、世界の如何なる場所に於いても、彗星出現の記録は存在していません。

 ベツレヘムの星は、超新星であった可能性を示唆する説も存在します。
超新星は恒星の末期に爆発を起こした星であり、日中でも肉眼で可能な程の輝きを放ち、数ヶ月にわたって輝き続けますが、キリストの生誕時期に超新星が見られた記録も存在しないのです。
もし、この様な大異変が天上で発生していれば、キリストと同年代の年代記執筆者や、歴史的人物が目にしたばかりでは無く、ローマ人や中国人も記録を残しているはずなのです。

後編へ続く・・・

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