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2010/07/01

歴史の?その231:正史の中の疑問38:カースト後編

<正史の中の疑問38:カースト後編>

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 古代に於いてもカーストに区別は、四姓だけでは無く、幾つものカーストが存在し、古代法典(マヌ法典)では、是を不正な婚姻から生じたものと説明しています。
アーリア人の勢力が拡大するに連れて、多くの異民族と通婚が生じ、違った階級の結婚も当然、発生するでしょう。
更に社会生活が複雑に成れば、職業も細分化し、されが又カーストを分化せしめたのでした。
職業には、不浄と考えられるものも在り、其れに従事する者が、下層カーストとされ、或はカースト外の賤民とされていったのです。

 仏教の様に、カースト制度を否定する宗教も興りましたが、インドでは、終に仏教も主流の教えとは成りません。
4世紀にグプタ朝が興り、広く民衆に広まったのが、ヒンズー教で、古代のバラモン教を中心に、各地の民間信仰の神々を取り入れた、ヒンズー教は、全インドのあらゆる種族、あらゆるカーストの間に信仰される様に成りました。
しかし、バラモン階級の権威は、揺るがず依然として、カーストの頂点に君臨し、他のカーストも温存され、更に細分化されて行きました。
11世紀には、イスラム勢力の侵入が始まり、16世紀には、ムガール帝国が成立し、ほぼ全インドを制圧し、イスラムの支配は、ヒンズー教徒を圧迫します。
社会の表面から消えたヒンズー教徒は、被征服民族としてその伝統を守り続けたのです。

 やがてイギリスのインド統治時代を経て、第二次世界大戦の終結後、インドは独立を達成しますが、イスラム教徒は分離して、パキスタン(東西パキスタン:現バングラデシュとパキスタン)を形成しますが、インドのカースト制度は残ったのです。

 近代文明は、カースト制度を切り崩して来た事も事実で、上水道が発展すれば、誰も同じ水を飲み、鉄道が発展しれば、如何なる人とも同席しなければ成りません。
学校、職場、そして新しい産業に従事し、現代の都市に生活して行く限り、飲食や職業の制限は、問題に成らなくなりました。
其れでも、カースト制度は、尚根強く存在し、社会生活の表面から離れた身近な地域集団の中において、その習慣の面において、カーストは強く守られています。

「ヒンズーがカースト制度に執着しつづけてゆく限り、インドはインドである」

本編終了・・・

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