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2008/09/09

「銀河鉄道の夜」第3回

ジョバンニの孤独
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<同世代の少年達>
 ジョバンニは元々、友達から仲間はずれにされていた孤独な少年である。「朝にも午后にも仕事がつらく、学校に出てももう皆ともはきはき遊ばず、カムパネルラともあんまり物を云わないようになった」という言葉から解るように、ジョバンニには毎日過酷な仕事があり、友達と遊ぶ時間が無い。又、仕事に疲れてしまうせいで友達との縁も薄くなってしまう。銀河鉄道の夜の冒頭でも、その日はケンタウル祭なのにも関わらず、ジョバンニは遊ぶ事ができず、活版所で働いたりおっかさんのために牛乳を取ってきてあげたりと忙しく働いている。

<大人達>
 一生懸命に働くジョバンニに、大人達はひややかな態度をとる。ジョバンニは仕事場でも礼儀正しく振る舞い、決して他人の迷惑になるような事はしている訳ではない。しかし、「青い胸あてをした人がジョバンニのうしろを通りながら、「よう、虫めがね君、お早う。」と云いますと、近くの四五人の人達が声もたてずこっちも向かずに冷く笑いました。」という記述からも解るように、ジョバンニは仕事場にも溶け込む事ができない。大人達が、ジョバンニに冷たい態度をとるのは、父親が監獄に入っているという悪い噂を町の人が知っているためだと考えられる。

<旅人達>
 大人にも子供にも相手にされないジョバンニは、不在の父親の代わりに姉と二人で、体の悪い母親の面倒を看なければいけないという重圧を持ちながら、いつも孤独であった。しかし、カムパネルラと共に銀河鉄道に乗り、ジョバンニは様々な人と会う。鳥捕り、青年、かおる子・・・・様々な人に会うたびに、それまでは明るくふるまおうをしながらも、「たまらないほど、じぶんもカムパネルラもあわれなような気がしていた」ジョバンニが、「もうその見ず知らずの鳥捕りのために、ジョバンニの持っている物でも食べる物でも何でも遣ってしまいたい」と思う程の心境の変化が訪れる。そして本当の幸を探そうと決心するのである。

<カムパネルラ> 
 カムパネルラと共に旅をし、孤独ではなくなったジョバンニは、カムパネルラと一緒に何処までも行きたいと願うようになる。

本文より抜粋(ほぼ原文のまま)
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。」
「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」
「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」

 これは全てジョバンニの台詞である。カムパネルラに、一緒に行こうと何度も念を押しているのである。しかし、カムパネルラは約束を果たさず、ジョバンニを置いて消えてしまった。また孤独になってしまったジョバンニは、カムパネルラを失った悲しみから、「誰にも聞えないように窓の外へからだを乗り出して力いっぱいはげしく胸をうって叫びそれからもう咽喉いっぱい泣きだし」たのだ。

この続きは、又明日にしましょう。

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