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2010/08/19

歴史の?その264:世界史の流れ3・中国文明の夜明け

<世界史の流れ3・中国文明の夜明け>

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 私達は、中国文明の起源を考えた時、最古の人類の一つである“シナントロプス・ペキネンシス”(北京原人)の事を連想します。(決して、古い香港映画の様な巨大類人猿では在りません)
その頭骨は、1929年、北京郊外周口店の洞窟から発見されました。
勿論、20世紀における、人類史の上でも最大の発見の一つに違い有りません。

 処が、この貴重な頭骨も、大東亜戦争の開戦に際して、何れかに運び去られ、現在に至る迄行方不明になっています。
当時、大陸に侵略を開始した、日本軍若しくは、関係者によって如何なる処置を取られたのか、北京原人は、その発見時から多くの謎を持ったまま、消滅してしまいました。

 処で、北京原人の発見に先立つ30年程前、1899年には、もう一つ大きな発見が成されました。
是が、甲骨文字であり、中国最古の文字として、殷の時代に占いの為、亀の甲羅や獣の骨に刻まれた文字なのです。
 是より、甲骨文字の研究が進み、同時に甲骨文字の出土する遺跡、即ち殷墟の発掘調査が大規模に進められる事と成りました。

 太古の中国には、夏・殷・周という三代の王朝が存在したと、伝えられます。
殷は、17世、29代、500年存続して、周に滅ぼされ、殷・周の交代は、西暦紀元前11世紀の半ば頃と推定されています。

 以後紀元前3世紀の後半迄、周の王朝は存続しましたが、その栄華は300年間に過ぎず、紀元前770年、其れまで鎬京に都を置いていた周王朝は、西方からの異民族の進入により洛陽に遷都し、以後周王朝の勢力は衰退し、諸侯は自立の勢いを増す、春秋戦国時代と成って行きます。

 更に紀元前5世紀には、勢力を拡大する諸侯の勢いは衰えず、群雄割拠の世相となって当に、戦国乱世の時代と成りました。
孔子をはじめ多くの思想家が現れたのも、春秋・戦国時代の特徴ですが、思想家達の伝記には、不明な点も多いのですが、その中で実在したのか?架空なのか?論議を呼び起こしている人物が老子で、孔子と並んで、後世の人々に最も親しまれている人物も又、老子なのです。

続く・・・
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