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2010/08/28

歴史の?その271:世界史の流れ11・新大陸の発見と征服

<世界史の流れ11・新大陸の発見と征服>

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 15世紀後半のヨーロッパ、殊にポルトガル、スペインは東洋への新しい航路を開拓すべく、活発に大洋に乗り出し、地理上の発見が続きました。
⇒1488年 バルトロメオ・ディアス 喜望峰到達、1492年 クリストバル・コロン 大西洋横断・アメリカ大陸を発見、1498年 ヴァスコダ・ガマ 東インド航路発見等。
この後、ヨーロッパ人の新大陸進出は、非常に急速度で行われました。

 ヨーロッパ人が初めて新大陸アメリカに到達した頃、現在のメキシコ湾沿岸からパナマ地峡にかけてアズテック王国が、南アメリカのアンデス山脈一帯には、インカ帝国が繁栄しており、特にアズテック王国は、6世紀から10世紀頃に繁栄した、マヤ文明の流れを継承していました。

 マヤ・インカの文明は、ヨーロッパでは既に過去のものと成った、金石併用文明の段階に当時も、留まったままでした。
是等の文化は、文化は旧大陸の文化と全くの無関係な文化では在りませんでしたが、長く旧大陸との往来が断たれていた為に、新大陸特有の特色ある文化と成っていました。

 例えば、インカは、石造建築や黄金細工に特に優れた部分を見せ、一部では脳外科手術迄行っていたにも関わらず、一方では、車輪の概念や文字の利用を知りませんでした。

 新大陸の住民達は、未だ鉄器を知らず、其処に新たに侵入したヨーロッパ人達は、剣等の鉄製品の他、鉄砲迄所有していました。
従って、新大陸の住民は、ヨーロッパ人の敵ではなく、1521年アズテック王国の首都ティノチティトランがスペイン人コルテスによって征服され、インカ帝国も1533年ピサロによって征服されてしまいます。

 スペインは、新大陸から、金・銀製品を集めてスペイン本国に送り、その為ヨーロッパでは、貴金属の価格が急落した程でした。

続く・・・
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