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2010/09/27

歴史の?その297:歴史に残る人々⑳・アレックス・マッケンジー 太平洋への道その1

<歴史に残る人々⑳・アレックス・マッケンジー 太平洋への道その1>

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 仲間達の見守る中、29歳のスコットランド人は、朱色の絵の具にグリースを混ぜて、岩肌に大きく書き殴りました。
“アレックス・マッケンジー。カナダから陸路到着。1793年7月22日”
北アメリカ探検史上最大の快挙が、見事に達成された瞬間でした。
この岩石は現在も残り、白人として初めて北米大陸を横断した、マッケンジーの偉業を称えています。

 マッケンジーは1764年、スコットランド西方に位置する、ヘブリジーズ諸島のストーノウェイに生れ、アメリカで育ちました。
母親の死後、父親と共に新大陸アメリカに移住し、学業はニューヨークとモントリオールで納め、モントリオールを根拠地として、毛皮貿易を行っていた、ノース・ウエスト会社に就職し、彼は西の果て、フォートチペワイアンに派遣されました。

◎太平洋の誘惑

 任地迄カヌーで行った事がきっかけと成り、彼の探検熱が目を覚ましました。
当時、ノース・ウエスト社は太平洋に到達して、ラッコの毛皮で利益を上げたいと望んでいましたが、当時、ラッコの毛皮は、シベリアのロシア人が独占しており、太平洋に到達したい願望は、マッケンジーも同様でした。

 一冬を一緒に過ごした事のある、ピーター・ボンドという開拓者が、書き残したラフな水路図やメモを彼はじっくりと研究しました。
北へ流れる川は、最終的には西に転じて、太平洋に注ぐに違いない、其れならば、北西方向に抜け道が存在するはずであると、マッケンジーは考えました。
1789年6月3日、13人の仲間と共に、3隻のカヌーで川を北へと向かいました。
だれ一人として、その川の注ぐ先が何処なのか、解かりませんでしたが、マッケンジーの推測は、間違っていました。
流れは西へと向う事はなく、彼らを北極海へと運んでしまいますが、この河川は今日、カナダの地図に掲載されているマッケンジー河川系でした。

 是も大きな発見なのですが、マッケンジーの本来の目標とは大きく異なり、依然として太平洋への道は、彼に閉ざされていました。

 1791年から1792年にかけての冬を彼は、ロンドンで地理、航海術を研究して過ごし、1792年の秋に、フォートチペワイアンで仲間達と再会し、ここで冬を越しました。

その2へ続く・・・
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