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2010/10/01

歴史の?その301:歴史に残る人々24・イスカリオテのユダ

<歴史に残る人々24・イスカリオテのユダ>

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 裏切り者の代名詞ともいえる、歴史上もっとも有名な人物で、生年や出身地等は不明です。
ユダヤ教から派生した、イエスの教えに共感し、イエスの弟子に成りました。

 全ての人間は平等であるとの思想を説いたイエスは、時の権力者・他宗教者にとって排除すべき存在と考えられる様に成りました。
『マタイによる福音書』では、ユダは金目当てで祭司長達にイエスの引き渡しを持ちかけ、銀貨三十枚を得る約束をとりつけています。
『ヨハネによる福音書』では、高価な香油をイエスの足に塗ったマリアを非難しています。
その文章に続けて、ユダが使徒達の会計を任されながら、不正を行っていたと記されているのです。

 複数の福音書の最後の晩餐の場面ではイエスに裏切りを予告され、『マルコによる福音書』では「生まれなかった方が、その者の為に良かった。」とまでイエスに言わせています。
ユダは祭司長達と群集をイエスの処に案内し、接吻する事でイエスを示して引き渡します。
その後、マタイ福音書では、ユダは自らの行いを悔いて、銀貨を神殿に投げ込み、自殺した事に成っているのですが、『使徒行伝』では裏切りでえた金で買った土地に、真っ逆様に落ちて内臓がすべて飛び出して死んだと記述されています。

 しかし、同じ福音書でユダはサタンに心を操られ、イエスを売ったと書かれているのですが、一般的にはサタンの下りは無視され、単に利己的な裏切り者として、これから先、何千年も語り継がれるのでしょう?

続く・・・
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