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2010/10/25

歴史の?その318:発見1・岩穴の大画廊その1

<発見1・岩穴の大画廊その1>

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 一人のアマチュア考古学者が、北部スペインのアルタミラ洞窟の入口近くを掘っていました。
彼の娘で、9歳になるマリアは、その間に洞窟に入って行きましたが、突然、幾つか部屋の様に分かれた洞窟の一つから叫びました。
「牛よ!牛よ!お父さん、早く来て!」
父親のマルセリーノ・デ・サウトゥーラが、穴に駆け込んでみると、娘は興奮して洞窟の天井を指差しました。
彼が、ランタンを掲げて見ると、約20m四方の天井には、褐色、赤、黄、黒などで、有史以前の野牛の姿が描かれており、それは、何千年も昔の素晴らしい芸術品でした。

 天井には、17頭の野牛が、まるで生きているかの様な姿で描かれ、地面を前脚でかき、横たわり、大声で鳴き、或は槍の傷を受けて死にかけていました。
その回りには、野豚、馬、鹿、狼が見られます。
サウトゥーラが、入り組んだ洞窟の中を更に調べてみると、他にも何十という動物の絵が見つかり、その中には、既に絶滅した種や、幾世紀も前に西ヨーロッパから姿を消したものも少なく有りませんでした。

 時は1879年、最初、考古学者達は、この発見をサウトゥーラの贋作として、一笑に伏しましたが、その理由は、ダーウィンの進化論を陥れる為の陰謀であると考えたからでした。
野蛮な猿と同等と考えられていた原始人が、是ほどに微細、繊細な仕事を成しえたとは、考古学者には考えも及ばなかったのです。

 1902年、発見者であるサウトゥーラが世を去ってから14年程が経過し、考古学者のアンリ・ブルイユ神父がこの洞窟を訪れ、天井の絵とほとんど同様な絵を刻んだ、動物の骨を発見しました。
この発見から、洞窟の本物であることは、もはや疑う余地はなく、それ以後この洞窟は「先史美術のシスティナ礼拝堂」と称えられましたが、是等の絵についてもう一点驚くべき事は、その保存状態の良さでした。
アルタミラの洞窟は、発見されるまで、何世紀にも渡り、封じられた状況にあったといえますし、その為、洞窟内の気温や湿度が一定に保たれる結果と成り、壁画が良い条件で保存されたのでした。
南フランス、ラスコー洞窟の壁画は、絵が描かれてから発見される迄の数千年に及ぶ期間よりも、是が一般に公開された15年間の損壊の方が、はるかに大きいのです。
是は、訪問する人々の水蒸気、体温、持ち込まれる微生物に因るものでした。

 ラスコーの先史時代の大画廊発見にも、若者が一役かっていて、1940年、18歳のマルセル・ラビダは、犬を散歩させていて、木を引き抜いた後に、穴が開いている事に気付き、後日、友人を伴ってその穴を広げ、約5.5m下の洞窟の床に降りました。

その2へ続く・・・
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