歴史の?その353:人類の築いた物⑤・攻城戦
<人類の築いた物⑤・攻城戦>

如何にして守りを固めるか?
土を盛って外敵の攻撃から、身を隠そうとした鉄器時代から、現在の鋼鉄、コンクリートで固めた長距離ミサイル基地に至る迄、是は人間の生死を左右する、重大問題でした。
如何に難攻不落の城砦を造営しても、攻撃側は、何とかしてこの強力な防御陣を、攻め破る方法を考案するのです。
聖書の時代には、城壁を造り、敵の砦を攻略する技術は、アッシリア人が特に秀でており、是をローマ人が更に進化、完成させました。
コンスタンチノープルは中世暗黒時代において、ヨーロッパ最大の都市であり、此処には3つの城壁が在りました。
どの様な侵略にも耐え得ると思われましたが、第4次十字軍は、船から城壁に橋を渡し、防衛線を突破してしまいます。
◎要 塞
築城術がその頂点に達したのは、中世の事で、石の城壁で固めた城が、ヨーロッパ中に建てられ、火薬の時代が到来する迄は、その能力を発揮する事ができました。
事実、長期間に渡って、落城しなかった城も存在するのですが、決死の覚悟で攻略する意志を持った敵の前には、最強の城でさえ陥落する運命に在るのです。
リチャード1世が、フランスのルーアン近郊に築城したガイヤール城には、三つの堅固な防衛線が存在し、掘割、城壁で守られ、望楼は互いに死角を作る事無く建てられ、城はレザンドリーの町を眼下に見下ろす、戦略上重要な丘陵地の上に在り、史上最強の城の一つと考えられていました。
1203年、フランス王フェリペ2世が、この城を包囲した時、彼はまずレザンドリーの町を占領した後、城内の守備隊をじわじわと締め付ける作戦を行いました。
◎包 囲
城内の人間が生きていく為には、飲料水が絶対必要な事は言う迄もなく、包囲軍はまず、この水の供給を断ち切る作戦を展開した上で、投石器で外側の城壁に石の雨を降らせる事で、外壁は突破され、更に包囲軍の一隊は、城内の排水路を伝わって密かに侵入する事に成功し、第二の城壁の背後に回る事ができました。
城内を結ぶ跳ね橋は、包囲軍の侵入に備えて、上げられていましたが、これを降ろす事に成功し、最後に包囲軍は、最も内側の城壁下にトンネルを掘り、守備隊もトンネルを掘って対抗し、地下で激しい戦闘が行われたのでした。
両軍が内壁も下を掘り尽くした結果、城壁は崩壊し、城はフランス軍の手に落ちたのです。
やがて、火薬の出現は、石造りの城の時代が終わりを告げるもので、砦は、鉄とコンクリートの砲座に変わり、やがて、航空機、戦車、長距離兵器の登場により、戦争の姿が完全に変化する迄、続いたのでした。
補遺:コンスタンチノープルの陥落
城砦都市、コンスタンチノープルが陥落した理由の一つに、第4次十字軍侵攻の際に発生した、砦内部の内紛が上げられます。
給料の遅配の為、最精鋭部隊がサボタージュを起こしている最中に、十字軍が堀、城壁、望楼を占拠、破壊した為、敢無く陥落したのでした。
続く・・・

如何にして守りを固めるか?
土を盛って外敵の攻撃から、身を隠そうとした鉄器時代から、現在の鋼鉄、コンクリートで固めた長距離ミサイル基地に至る迄、是は人間の生死を左右する、重大問題でした。
如何に難攻不落の城砦を造営しても、攻撃側は、何とかしてこの強力な防御陣を、攻め破る方法を考案するのです。
聖書の時代には、城壁を造り、敵の砦を攻略する技術は、アッシリア人が特に秀でており、是をローマ人が更に進化、完成させました。
コンスタンチノープルは中世暗黒時代において、ヨーロッパ最大の都市であり、此処には3つの城壁が在りました。
どの様な侵略にも耐え得ると思われましたが、第4次十字軍は、船から城壁に橋を渡し、防衛線を突破してしまいます。
◎要 塞
築城術がその頂点に達したのは、中世の事で、石の城壁で固めた城が、ヨーロッパ中に建てられ、火薬の時代が到来する迄は、その能力を発揮する事ができました。
事実、長期間に渡って、落城しなかった城も存在するのですが、決死の覚悟で攻略する意志を持った敵の前には、最強の城でさえ陥落する運命に在るのです。
リチャード1世が、フランスのルーアン近郊に築城したガイヤール城には、三つの堅固な防衛線が存在し、掘割、城壁で守られ、望楼は互いに死角を作る事無く建てられ、城はレザンドリーの町を眼下に見下ろす、戦略上重要な丘陵地の上に在り、史上最強の城の一つと考えられていました。
1203年、フランス王フェリペ2世が、この城を包囲した時、彼はまずレザンドリーの町を占領した後、城内の守備隊をじわじわと締め付ける作戦を行いました。
◎包 囲
城内の人間が生きていく為には、飲料水が絶対必要な事は言う迄もなく、包囲軍はまず、この水の供給を断ち切る作戦を展開した上で、投石器で外側の城壁に石の雨を降らせる事で、外壁は突破され、更に包囲軍の一隊は、城内の排水路を伝わって密かに侵入する事に成功し、第二の城壁の背後に回る事ができました。
城内を結ぶ跳ね橋は、包囲軍の侵入に備えて、上げられていましたが、これを降ろす事に成功し、最後に包囲軍は、最も内側の城壁下にトンネルを掘り、守備隊もトンネルを掘って対抗し、地下で激しい戦闘が行われたのでした。
両軍が内壁も下を掘り尽くした結果、城壁は崩壊し、城はフランス軍の手に落ちたのです。
やがて、火薬の出現は、石造りの城の時代が終わりを告げるもので、砦は、鉄とコンクリートの砲座に変わり、やがて、航空機、戦車、長距離兵器の登場により、戦争の姿が完全に変化する迄、続いたのでした。
補遺:コンスタンチノープルの陥落
城砦都市、コンスタンチノープルが陥落した理由の一つに、第4次十字軍侵攻の際に発生した、砦内部の内紛が上げられます。
給料の遅配の為、最精鋭部隊がサボタージュを起こしている最中に、十字軍が堀、城壁、望楼を占拠、破壊した為、敢無く陥落したのでした。
続く・・・
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