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2008/09/21

「紅の豚」

紅の豚
297_convert_20080921165711.jpg 紅の豚 fio_convert_20080921165940.png
副題:~カッコイイということは、こういうことさ~
英題:Porco Rosso
原作・監督・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:久石譲
主題歌:「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」:加藤登紀子

<物語>
 「魔女の宅急便」で極めた飛行するものへの描写は、紅の豚で更に頂点を極めます。第二次世界大戦前、暗雲が立ちこめ始めたヨーロッパ情勢の中、アドリア海を舞台に一匹狼?(豚)の賞金稼ぎポルコ・ロッソ(直訳:赤い豚)が、空賊相手に繰り広げる冒険と恋の日々、汗と涙と恋の競演でしょうか?

 大人に成ってしまった「飛行少年」の憧憬的視点で作り上げた、いささか屈折した「夢」の世界に、宮崎監督自身であるポルコ・ロッソを、これまたいささか屈折させて登場させたあたりに、宮崎駿監督自身の心情が伺い知れます。
 しかし、たとえそれがセンチメンタルな回顧的世界で有ったとしても、大人から子供まで堪能できる作品に昇華させて、興行収入を得る仕事として成立させた手腕は驚嘆に値します。

 この作品に見せる宮崎監督とスタジオジブリの力量と執念、そしてキャリアは、生半可なものではありません。膨大な数の美しいセル画を使って描かれた深紅のサボイアマルケッティ飛行艇の卓越した飛行性能は、正に「カッコイイとは、こういうことさ(作:糸井重里、声:大塚周夫)」の一言!
 急旋回の時「操縦桿を引きながら傾け、同時にラダーペダルを踏む」その操縦方法の描写、今にも泣き出しそうな空を「翼端のベーパートレイル」で表現するとか、余程の飛行機マニアでもない限り、気づきそうもないディテール描写も素晴しいですが、それにこたえる職人集団ジブリも、凄まじい職人の仕事ぶりを発揮しております。

 「魔女の宅急便」で塗り替えたアニメ興行収入を、さらに塗り替えた「紅の豚」のカッコよさですが、エンディングで、ジェットエンジン搭載の小型飛行艇が飛び去って行くシーンがとても印象的でした。何度見ても誰がパイロットか分からないのですが(フィオ?案外ポルコ?貴方はどちらと思いますか?)、それが、「星の王子様」サン=テグジュペリへのオマージュに思えたのは私だけでしょうか?
 一つだけ例を挙げると、ポルコの戦争中の戦いを回想するシーンで、戦いで疲れ切ったポルコの頭上を不思議な雲が流れる話は、サン=テグジュペリも作品の中で同様な描写をしています。

ひょっとすると、「紅の豚」そのものが、宮崎監督の敬愛するすべての飛行作家へのオマージュでもあるのかも知れませんね。

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