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2008/09/22

「耳をすませば」

耳をすませば

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副題:~好きなひとが、できました~

英題:Whisper of the Heart
原作:柊あおい
監督:近藤喜文
プロデューサー:鈴木敏夫
音楽:野見祐二
主題歌:「カントリー・ロード」本名陽子

<物語>
 1998年に急逝した近藤喜文-宮崎、高畑監督、そしてジブリを支えてきた作画監督の最初で最後の総監督作品となりました。オリビア・ニュートンジョンの「カントリー・ロード」(高校の文化祭で、コーラスした思い出の名曲)をバックに始まるオープニングに、いきなり目が釘付けになります。多摩丘陵のニュータウンの夜の街並の、どうってことのない風景-コンビニやガードレールや踏切が、どうしてこれほど魅力的に映るのか不思議でなりません。
 私事ですが、京王線の調布市に、叔母や従妹が住んでいるので、画面から京王沿線らしさが、ひしひしと伝わってきます。

 セル画の描き込み(特に京王5000系、6000系)もそうですが、特筆すべきはサウンドでしょう。車の通りすぎる音、電車の通過音、モーターの唸り、風のざわめき、投げ入れられる新聞の音など、いたるところでさりげなく使われる効果音が、作品に豊かなディテールを与えています。

 作中で使われる「カントリー・ロード」の替え歌「コンクリート・ロード」は柊あおいの原作とは別に用意された筋立てに沿うもので、多摩丘陵の自然開発を揶揄している点で、「平成狸合戦ぽんぽこ」からの流れを感じさせます。
 
 「耳をすませば」は、主人公である中学三年の少女、月島雫(しずく)が、バイオリン職人を目指す少年-天沢聖司と出会い、自分の意志で小説を書き上げる過程を、ほどよく生々しく描いています。
 ラストシーン、雫と聖司の淡い恋が、淡いままじゃ済みそうもない予感をふくらませるあたりに、ジブリらしからぬものを感じさせ、結局は予感を予感のまま、さらっとエンディングを迎えるあたりがジブリらしいと言えます。

 ナウシカ、シータ(天空の城ラピュタ)、フィオ(紅の豚)、古くは、ラナ(未来少年コナン)、クラリス(ルパン三世カリオストロの城)から続いた、聡明・健気・繊細な、献身的でありながら鉄の意志も併せ持つ、無垢で「したたか」、時には超人的な身体能力も発揮するという、宮崎アニメのレギュラーヒロインとは一線を画した等身大の少年少女の姿が、ジブリが向かう方向を暗示させてくれた作品です。

 個人的には、この様な経験とは、一切無関係の中学、高校生時代をおくった私にとって「思い出ぽろぽろ」と並んで好きな作品です。

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コメント

非公開コメント

これは観たことないのです・・・。
京王線沿いのお話なの??(*^^*) 

私も京王線沿いに住んでいたことあるから、調布よりもうちょっとイナカよー
観たくなるわ~